オトカ

オトカ自動車について

オトカ自動車（Otokar Otomotiv ve Savunma Sanayi A.Ş.）は、トルコのサカリヤ県に本社を構える、バスと軍用車両の製造業者です。会社は1963年に設立され、当初はトルコ初のバス製造会社としての役割を果たしました。マギルスのライセンスを取得し、国内での製バス製造を開始しました。

歴史

設立から数年後、1980年代初頭には自国製部品の導入が進み、Deutz製エンジンを搭載した車両の製造が始まります。これに伴い、トルコ最大のコングロマリットであるコチ財閥がオトカの株式を取得し、経営基盤を強化しました。

1980年代中頃には、ジャガーランドローバーのライセンスを活用し、トルコ初の装甲車両を市場に投入。その後、1987年にはトルコ軍からランドローバー・ディフェンダー製造の受注を受けるなど、軍事部門への進出も果たしました。

1990年代初頭にはオトカ装甲兵員輸送車（Otokar Akrep）やコブラなどの装甲車両を開発しました。1997年には新たな製造施設へ移転し、さらなる生産性向上を図りました。2002年にはトレーラーやセミトレーラーの製造会社を買収し、質の高い公共交通システムの構築に貢献しています。

2003年からはSTKとの提携により、8×8戦術装甲車の開発を始め、2007年にはトルコ初の国産戦車の開発契約が交わされました。2011年には欧州市場への進出し、アルタイのプロトタイプを発表しました。

製品紹介

バス

オトカは多様なバス製品を展開しており、以下のような主力商品があります。

• - Centro: 1970年代から販売されている14人乗りのミニバスで、TAM 80T50トラックをベースにしています。
• - Navigo: そのラインナップには25席または31席のミニバスがあり、トルコではSultanとして知られています。
• - Vectio: 9メートルの長さを持つリアエンジンバスで、トルコではDorukとしておなじみです。
• - Kent: 低床フルサイズバスのモデルを提供し、利便性を追求した設計が特徴です。

さらに、2020年にはイヴェコバスとトルコ製造の契約を締結し、協力体制を強化しました。

トレーラーと軍用車両

オトカはトレーラーや架装製品も手掛け、様々なニーズに応えています。ランドローバーのライセンスに基づいていくつかのモデルも製造しました。軍用車両に関しては、トルコ軍はもちろん、その他の国々向けにも多くの製品を供給しています。

主な軍用車両一覧

• - アルタイ: トルコの主力戦車。
• - Otokar Arma/Arma II: 6x6または8x8の装輪装甲車。
• - コブラ/コブラⅡ: 4×4の歩兵機動車。
• - Otokar Ural: 多目的な装甲兵員輸送車。
• - Otokar Kale: 耐地雷と耐衝撃性を備えたMRAP。
• - Otokar Yavuz: 8x8装甲兵員輸送車。

オトカはその広範な製品ラインと高い技術力をもって、国内外での信頼を築き上げ、今後もますます成長していくと期待されています。

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