オマール・ゴンサレス

オマール・ゴンザレス：アメリカとメキシコを繋ぐディフェンダー

オマール・アレハンドロ・ゴンザレス（Omar Alejandro González、1988年10月11日生まれ）は、アメリカ合衆国とメキシコの国籍を持つ元プロサッカー選手です。主にディフェンダー（DF）として活躍し、アメリカ合衆国代表としてもその才能を発揮しました。

プロ入りまで

ゴンザレスは幼少期からダラス・テキサンスSCの下部組織でサッカーを始め、メリーランド大学カレッジパーク校に進学。大学では、2008年のカレッジカップで優勝し、NSCAA/adidas All-American First Team、First Team All-ACCに選出されるなど、輝かしい成績を残しました。2年次にはACC年間最優秀ディフェンダーにも選ばれています。

ロサンゼルス・ギャラクシー時代

2009年、MLSスーパードラフトの一巡目でロサンゼルス・ギャラクシーに入団。すぐにレギュラーの座を掴み、4月4日のコロラド・ラピッズ戦でプロ初ゴールを記録しました。ゴンザレスの加入はチームに大きな影響を与え、前年6位だったチームを西部1位に押し上げ、自身もメジャーリーグサッカー最優秀新人賞に輝きました。

2010シーズンはカンファレンス準決勝第2試合でゴールを決めるなど、3得点をマーク。2012年1月には、ドイツ・ブンデスリーガの1.FCニュルンベルクへ短期レンタル移籍しますが、トレーニング中に負傷し、アメリカへ帰国を余儀なくされます。2013年8月には特別指定選手として契約を更新し、高額な年俸を受け取るようになりました。

パチューカ時代

2015年12月22日、メキシコ・リーガMXのCFパチューカへ移籍。発表会では、映画「スター・ウォーズ」のテーマ曲が流れる中、ダース・ベイダーのマスクを被って登場し、会場を沸かせました。背番号は30番に決定。2016年1月8日のクラブ・ティフアナ戦でリーグ戦デビューを飾り、初アシストも記録。2月7日のクラブ・ウニベルシダ・ナシオナル戦では初得点を挙げました。チームの守備を支え、リーグ優勝に貢献。2016年アペルトゥーラからは背番号を4番に変更しました。

その後

2019年6月3日、カナダのトロントFCへ移籍。2021年12月22日には、ニューイングランド・レボリューションへ活躍の場を移しました。

アメリカ合衆国代表として

2010年8月10日、ブラジル代表との親善試合でアメリカ合衆国代表デビューを果たしました。2013年3月26日の2014 FIFAワールドカップ・北中米カリブ海予選のメキシコ代表戦では、エスタディオ・アステカというアウェーの地で先発出場。その活躍は高く評価されました。2014 FIFAワールドカップの本大会メンバーにも選出され、ドイツ代表とのグループリーグ最終戦、決勝ラウンドのベルギー代表戦に先発出場しました。

タイトル

ゴンザレスは、クラブレベル、代表レベルで数々のタイトルを獲得しています。

メリーランド大学カレッジパーク校: NCAA男子ディビジョンIサッカーチャンピオンシップ (2008)
ロサンゼルス・ギャラクシー: MLSカップ (2011, 2012, 2014), サポーターズ・シールド (2010, 2011)
パチューカ: プリメーラ・ディビシオン (2016クラウスーラ)
アメリカ合衆国代表: CONCACAFゴールドカップ (2013, 2017)

個人タイトル

個人としても、MLS最優秀新人賞(2009)、MLS最優秀ディフェンダー賞(2011)など、数々の賞を受賞しています。

オマール・ゴンザレスは、その恵まれた体格と高い戦術理解度で、アメリカとメキシコのサッカー界に大きな足跡を残しました。彼の活躍は、多くの若手選手に夢と希望を与え続けています。

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