オロフレ峠

オロフレ峠

オロフレ峠は、北海道有珠郡壮瞥町と登別市の境界に位置する峠です。「オロフレ」という名前は、アイヌ語の「オロフレペツ」（水中赤き川、その中が・赤い・川）に由来しています。

概要

支笏洞爺国立公園内に位置し、洞爺湖（洞爺湖温泉、有珠山、昭和新山など）と登別（カルルス温泉、登別温泉、倶多楽湖など）という人気の観光地を結ぶルート上にあります。オロフレ山（標高1,230m）の肩を通るように道が整備されています。

1988年（昭和63年）10月8日には、峠の下方にオロフレトンネル（全長935m）が開通し、これにより年間を通して通行が可能になりました。ただし、11月から4月までの夜間（17時～9時）は通行止めとなりますので注意が必要です。

オロフレトンネルの壮瞥側には、オロフレ駐車公園が設けられています。また、黄渓駐車場は絶景のビューポイントとして知られています。

オロフレ峠展望台

旧道の頂上部にあるオロフレ峠展望台へは、壮瞥側からアクセスできますが、冬期間（概ね11月～6月）は終日通行止めとなります。この展望台は「大観望」とも呼ばれ、晴れた日には倶多楽湖、太平洋、洞爺湖、羊蹄山などの壮大な景色を一望できます。かつてはレストハウスや売店が設置されていましたが、現在は駐車場とトイレのみが利用可能です。

オロフレ山への登山道もこの展望台が登山口となっており、頂上までの標高差は約300mです。天候などの条件が良ければ、登り90分、下り60分ほどで登頂できます。また、標高2,000m級の山々に咲く高山植物も多く見られ、特にシラネアオイが咲き誇る山として知られています。

展望台下の絶壁には粘土質の変質岩が露出しており、斜面崩壊が起こりやすい軟弱な地盤となっています。この地質学的特徴が評価され、「北海道地質百選」に選定されています。

ロケ地

オロフレ峠は、過去にテレビドラマのロケ地としても使用されています。

テレビドラマ『西部警察 PART-II』(1982年)
日本全国縦断ロケの一環として、オロフレ峠で乗用車を峠から突き落とすシーンが撮影されました。

関連情報

日本の峠一覧
北海道の峠一覧

外部リンク

北海道地区 道路情報
* 北海道開発局 室蘭開発建設部

もう一度検索