オンリー・ザ・ロンリー

概要

『オンリー・ザ・ロンリー』は、1991年に公開されたアメリカのコメディ映画です。マザコン気味で恋愛に臆病な中年男が、恋に奮闘する姿をユーモラスに描いています。ジョン・キャンディが主人公ダニーを、マコーレー・カルキンがダニーの甥っ子ビリーを演じており、過去の共演作である『ホーム・アローン』や『おじさんに気をつけろ！』に続き、息の合った掛け合いを見せています。また、往年の名女優モーリン・オハラが、ダニーの母親ローズ役で女優復帰を果たした作品としても注目されました。

ストーリー

葬儀屋で働くダニーは、マザコン気味で恋愛に奥手な性格。ある日、担当した葬儀で遺体が消えるという事件が発生します。その捜査中に、葬儀屋の娘テレサと出会い、彼女に惹かれたダニーは勇気を出してデートに誘います。しかし、ダニーの母親ローズは、テレサがイタリア系であることを快く思わず、二人の会食の席で嫌味を連発。ローズの過干渉ぶりに呆れたテレサは、席を立ってしまいます。ダニーは、愛する女性と母親の間で板挟みになりながら、自身の幸せを掴もうと奮闘します。

キャスト

ダニー：ジョン・キャンディ（吹き替え：玄田哲章）
ローズ：モーリン・オハラ（吹き替え：寺島信子）
テレサ：アリー・シンディ（吹き替え：篠原恵美）
ニック：アンソニー・クイン（吹き替え：納谷悟朗）
サル：ジェームズ・ベルーシ（吹き替え：山口健）
ビリー：マコーレー・カルキン（吹き替え：井上喜久子）
パトリック：ケヴィン・ダン（吹き替え：梅津秀行）
ドイル：ミロ・オーシャ（吹き替え：上田敏也）
ラリー：バーニー・ランディス（吹き替え：北村弘一）
パトリック・ジュニア：キーラン・カルキン
ジョーイ：ジョー・グレコ
吹き替えその他：稲葉実、片岡富枝、伊井篤史、原田一夫、沢りつお

制作

キャスティング

ローズ役には、当初クリス・コロンバス監督がモーリン・オハラを熱望していました。しかし、オハラがバージン諸島に引っ越していたため、連絡を取ることが困難でした。そこで、コロンバス監督は、オハラの弟であるチャールズ・B・フィッツシモンズに連絡を取り、脚本を送ってもらうように依頼。このことがきっかけで、オハラは女優業に復帰することになりました。

撮影

映画に登場するパブは、ジョン・キャンディ主演の『おじさんに気をつけろ！』でも使用されたエメット・パブです。また、ダニーとテレサの最後のシーンは、ミシガン州ナイルズのアムトラック駅で撮影され、撮影のためにクリスマスライトが飾り付けられました。

音楽

映画の劇中では、ロイ・オービソンの『オンリー・ザ・ロンリー』、ヴァン・モリソンの『Someone Like You』などの既成曲が使用されています。

注釈

映画のタイトルにもなっているロイ・オービソンの楽曲『オンリー・ザ・ロンリー』は、主人公ダニーの孤独な心情を象徴する重要な要素となっています。
マコーレー・カルキンは、本作の撮影当時、子役として人気絶頂期であり、本作でもその愛らしさで観客を魅了しています。

外部リンク

オンリー・ザ・ロンリー - allcinema
Only the Lonely - IMDb（英語）
Only the Lonely - TCM Movie Database（英語）
Only the Lonely - オールムービー（英語）
Only the Lonely - Rotten Tomatoes（英語）
Only the Lonely - Box Office Mojo（英語）

もう一度検索