オーストラリアサッカー連盟

フットボール・オーストラリアについて



フットボール・オーストラリア（Football Australia）は、オーストラリア国内でのサッカーの運営を統括する公式な機関です。この組織は、サッカーの普及と発展に寄与するため、さまざまなリーグや大会の開催を支援しています。

沿革


フットボール・オーストラリアは1921年に「Australian Soccer Association」としてシドニーで設立されましたが、1960年にはFIFAから活動停止を命じられました。その後、1961年に「Australian Soccer Federation（SA）」として再度設立され、1963年には罰金を支払い、FIFAへの再加盟を果たします。さらに、1966年にはニュージーランドと共にオセアニアサッカー連盟（OFC）を結成しました。2005年には「Football Federation Australia」という新たな名称に改称され、AFC（アジアサッカー連盟）への移籍を申請しました。そして、2006年1月1日にはAFCに加盟しました。

組織運営


1882年、ニューサウスウェールズ州にサッカー連盟が設立されたことから、オーストラリアにおけるサッカーは連邦型のモデルで運営されています。このモデルでは、全国の統括団体としてのフットボール・オーストラリアを中心に、州および準州ごとに9つの連盟、さらに地域や区ごとに100以上の連盟が存在します。オーストラリアのトップリーグであるAリーグの下には、ナショナル・プレミアリーグス（NPL）があり、各州のサッカー協会ごとにディビジョン構成がされています。


オーストラリアサッカーの革命


オーストラリアにおけるスポーツ文化の中で、長らくラグビーや水泳、クリケットが人気を誇っていました。特にラグビー3種（オージーフットボール、ラグビー、ラグビーリーグ）は4大スポーツとして君臨。サッカーは欧州系移民によって盛んではあったものの、一般の国民にはマイナーな存在でした。しかし、「オーストラリアサッカー革命」により、サッカーのイメージが大きく変わりました。

FIFAワールドカップ・日韓大会がきっかけで、国内でのサッカー観戦が増え、政府がサッカーを通じたアジアへの進出を考えるようになりました。フランク・ローウィがサッカー連盟の会長に就任し、プロリーグのAリーグ設立や32年ぶりのワールドカップ出場、AFCへの転籍が実現しました。

Aリーグの創設


オーストラリア初のプロリーグであるAリーグが設立されるまでは、ナショナルサッカーリーグ（NSL）が存在していました。しかし、NSLは多くの問題を抱えており、経済的な苦境や民族間の対立が深刻な要因となっていました。これを受けて、NSLを清算し新たに地域性をコンセプトにしたAリーグを2005年にスタートさせました。その結果、平均観客動員数は1万人を超えることも可能となり、サッカーの人気向上に繋がりました。

ワールドカップ出場への道


オーストラリア代表は、ワールドカップ・西ドイツ大会以来32年間も出場から遠ざかっていましたが、世界的な名将フース・ヒディンクを監督に迎えることで状況が一変しました。2005年の大陸間プレーオフで見事にウルグアイを破り、32年ぶりにワールドカップ本大会に出場を果たしました。これにより代表強化が進み、AFCへ転籍後の競技力向上にも寄与しています。

AFCへの転籍


オーストラリアサッカー連盟は、OFCからAFCへの転籍を長年願っていました。OFCには独自のワールドカップ出場枠がなく、常に大陸間プレーオフを強いられてきました。2005年にはAFCへの参加を承認され、同時に名称を「Football Federation Australia」に変更しました。AFCへの移籍は、オーストラリアにとって新たな発展を迎える重要な一歩となりました。

フットボール・オーストラリアは今後もサッカーの普及と発展に尽力し、オーストラリア国内外でのプレゼンスを高めることを目指しています。

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