オープンソースの定義

オープンソースの定義とは

オープンソースの定義（OSD）は、オープンソース・イニシアティブ（OSI）によって策定された、オープンソース[[ソフトウェア]]を定義する文書です。この定義は、Debianフリー[[ソフトウェアガイドライン]]を基に作成されました。

OSDが定める要件

OSDは、ソフトウェアがオープンソースとして認められるために満たすべき、以下の10個の要件を定めています。

1. 自由な再頒布: ソフトウェアの再頒布は自由に行える必要があります。
2. ソースコードの利用: ソフトウェアのソースコードは公開され、自由に利用できる必要があります。
3. 派生物の利用: ソフトウェアの派生物も自由に利用できる必要があります。
4. 原著作者の区別: ソースコードに対する変更は明確に区別される必要があります。
5. 特定人物・集団に対する差別の禁止: 特定の人物や集団に対する差別的な利用制限は禁止されます。
6. 使用分野に対する差別の禁止: 特定の分野での利用を制限することは禁止されます。
7. ライセンスの権利配分: ライセンスが再頒布者に認める権利は、差別なく与えられなければなりません。
8. ライセンスは特定製品に限定しない: ライセンスは特定の製品に限定されてはなりません。
9. ライセンスは他のソフトウェアを制限しない: 異なるソフトウェアは、それぞれ異なるライセンスを持つことができます。
10. 技術中立性: ライセンスは特定の技術に依存するような条項を含んではなりません。

定義への準拠

OSIは、OSDに準拠したソフトウェアをオープンソース[[ソフトウェア]]、ライセンスをオープンソースライセンスとして承認します。この定義は、ソフトウェアがオープンソースであるかどうかを判断する基準となります。

関連する宣言

Debianフリー[[ソフトウェアガイドライン]]

Debianプロジェクトは、ソフトウェアが準拠すべきガイドラインとして、Debianフリー[[ソフトウェアガイドライン]]を掲げています。OSDは、このガイドラインを基に作成されました。

FSF 自由ソフトウェアの定義

フリーソフトウェア財団（FSF）は、自由ソフトウェアの定義を掲げています。FSFの定義とOSDは、いくつかの例外を除き、基本的には同じソフトウェアとライセンスを対象としています。

Microsoft Open Specification Promise

マイクロソフトは、仕様に準拠する実装に対して特許を主張しないという約束を表明しています。これにより、マイクロソフトのプロプライエタリソフトウェアと互換性のあるソフトウェアを開発する際、OSDと矛盾することなく開発できます。

まとめ

オープンソースの定義は、ソフトウェアがオープンソースであるための条件を明確にしたものです。これにより、ソフトウェアの利用者は、自由にソフトウェアを使用、変更、再配布できるようになります。この定義は、オープンソース[[ソフトウェア]]開発の基盤となっています。

参考文献

The Open Source Definition
The Open Source Initiative: オープンソースの定義（日本語）
* ブルース・ペレンズによる、オープンソースの定義の説明

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