オーランド・ハドソン

オーランド・ティール・ハドソン（Orlando Thill Hudson, 1977年12月12日 - ）は、アメリカ合衆国サウスカロライナ州ダーリントン出身の元プロ野球選手。主に二塁手として活躍し、右投両打というプレースタイルでした。2016年9月からは、古巣であるアリゾナ・ダイヤモンドバックスでコーチを務め、若手選手の育成に力を注いでいます。

ブルージェイズ時代
1997年のMLBドラフトで、トロント・ブルージェイズから43巡目（全体1280位）という下位指名を受け入団。2002年7月24日に念願のメジャーデビューを果たしました。ブルージェイズでは、着実に実力をつけ、メジャーリーガーとしての基礎を築きました。

ダイヤモンドバックス時代
2005年12月27日、ミゲル・バティスタとのトレードでアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍。この移籍が、ハドソンのキャリアを大きく飛躍させるきっかけとなりました。

ダイヤモンドバックス移籍1年目の2006年は、157試合に出場し、打率.287、15本塁打、67打点と自己最高の成績を記録。その卓越した守備力も高く評価され、シーズン終了後にはゴールドグラブ賞を受賞しました。この受賞により、メジャー史上6人目となる両リーグでのゴールドグラブ賞受賞を達成しました。2007年には、オールスターにも初めて選出され、名実ともに球界を代表する二塁手としての地位を確立しました。

2008年は、7月半ば以降3割を上回る打率を維持し好調でしたが、8月9日のブレーブス戦で左手首を脱臼し、シーズンを終えるという不運に見舞われました。シーズン終了後、FAとなったハドソンは、年1,000万ドルの複数年契約を要求しましたが、希望するオファーは得られませんでした。

ドジャース時代
2009年2月20日、ジェフ・ケントの後釜としてロサンゼルス・ドジャースと338万ドル（出来高を加えると800万ドル）の1年契約に合意。ドジャースでも、その実力を遺憾なく発揮しました。

2009年4月13日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦では、ドジャースの選手として39年ぶり9人目のサイクル安打を達成。同年には2年ぶりにオールスターに選出され、さらにゴールドグラブ賞も受賞するなど、再び輝きを取り戻しました。

ツインズ、パドレス、ホワイトソックス時代
2010年2月2日、ミネソタ・ツインズと1年500万ドルで契約。その後、2010年12月にはサンディエゴ・パドレスと2年契約を結びましたが、2012年5月17日に自由契約となりました。

2012年5月19日、シカゴ・ホワイトソックスと1年契約を結びましたが、オフにFAとなりました。ホワイトソックス退団後の2013年は、どの球団にも所属することはありませんでした。

引退後
2015年3月24日には、古巣であるアリゾナ・ダイヤモンドバックスでゲスト・インストラクターを務めました。そして、2016年からは正式にダイヤモンドバックスのコーチに就任し、現在に至ります。

プレースタイル
オーランド・ハドソンは、卓越した守備力と勝負強い打撃を兼ね備えた選手でした。特に、守備範囲の広さと正確なスローイングは、球界でもトップクラスと評価されていました。また、スイッチヒッターであり、状況に応じた打撃でチームに貢献しました。

獲得タイトル
ゴールドグラブ賞：4回（2005年 - 2007年、2009年）
オールスター選出：2回（2007年、2009年）

オーランド・ハドソンは、その華麗なプレースタイルと明るい人柄で、多くのファンを魅了しました。引退後も、コーチとして野球界に貢献しており、今後の活躍が期待されます。

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