オールソープ (リンカンシャー)

オールソープ (Althorpe)

オールソープは、イングランド北東部に位置するノース・リンカンシャー州内の小さな村です。スカンソープから西へおよそ6キロメートル、クラウルの南東にあり、主要な道路であるA18号線沿いに広がっています。この村の人口統計は、南隣のデリーソープと合わせて「キードビー・ウィズ・オールソープ」という一つの行政パリッシュとして集計されています。

歴史の概観

オールソープの歴史は古く、1066年のノルマン・コンクエスト直後のイングランドの土地調査記録である『ドゥームズデイ・ブック』にもその名が確認できます。1066年当時はアルノスとウルフ・フェンマンが荘園を支配していましたが、1086年にはテナント＝イン＝チーフ（主たる借地人）としてジェフリー・オブ・ラ・ゲーシュの名前が記されています。当時の集落は非常に小規模で、耕作地はわずか1カルケート（中世の土地面積単位）に限られ、小作農は6人に過ぎませんでした。村の規模は小さいながらも、中世初期から人の営みがあったことがうかがえます。

17世紀に入ると、この地域の歴史における重要な出来事、すなわちアイル・オブ・アクスホルムとハットフィールド・チェイスの広大な湿地の干拓事業がコーネリウス・フェルマイデンによって推進されました。この大規模なプロジェクトは二つの段階を経て行われ、オールソープ村はその排水システムにおいて極めて重要な役割を担うことになります。

干拓の第一段階では、トーン川の南側の支流が堰き止められました。そして、北側の本流は、新たな水路の開削によってより直線化され、オールソープ村の地点に設けられた水門を介してトレント川へと排水されるように経路が変更されました。

続く第二段階では、アイドルストップからダートネスに至る、さらに長大な水路が掘削されました。この二本目の水路もまたトレント川と並行して流れ、最終的にはオールソープに設置された別の水門を通ってトレント川に合流しました。19世紀初頭には、デリーソープにフォリー・ドレインと呼ばれる新たな放水路が増設され、さらに後には、これら「三本の川」と呼ばれた水路に取って代わる、より新しい排水路がキードビーに建設されました。これらの干拓と排水システムの整備は、オールソープとその周辺地域の景観や農業、生活様式に大きな影響を与えました。

地理と行政

地理的に、オールソープ村は南隣のデリーソープ小集落と共に、キードビー・ウィズ・オールソープ行政パリッシュを構成しています。村の南方にはより広大なベルトン行政パリッシュが隣接し、トレント川沿いではウェスト・バタウィックの一部と境界を接しています。オールソープは、アイル・オブ・アクスホルム地域に含まれる12の行政パリッシュの一つです。かつては1996年までハンバーサイド州のブースフェリー地区に属していましたが、現在はノース・リンカンシャー州の一部となっており、州議会の選挙区としてはアクスホルム・ノース区に区分されています。また、現在の近くの村であるアムコッツは、1850年にオールソープの一部を分離して創設された歴史を持ちます。

交通とインフラ

オールソープの近くには、トレント川を横断する重要な橋があります。通称「キードビー橋」として広く知られていますが、正式には「ジョージ5世王橋」と呼ばれています。この橋はアイル・オブ・アクスホルムとスカンソープやノース・リンカンシャーの他の地域を結ぶ主要な連絡路となっています。かつて、A18号線はこの橋を渡る主要な東西ルートであり、1979年にM180モーターウェイが南におよそ1.6キロメートルの地点に開通するまでは、スカンソープを経由してグリムズビーに至る重要な動脈でした。かつてA18号線はオールソープ村の中心部を通過していましたが、後に交通量の増加に伴い、村の北西側を迂回するバイパス道路が建設されました。公共交通機関としては、サウス・ハンバーサイド本線のオールソープ駅があり、村の北側に位置しており、隣のキードビー村にも近い場所です。

コミュニティと生活

オールソープ村の中心には、歴史あるイングランド国教会の教会である聖オズワルド教会があります。この教会は1級指定建造物に指定されており、建築史的な価値が認められています。教会は1483年にサー・ジョン・ネヴィルによって建立され、後期垂直様式（パーペンディキュラー様式）というイギリス中世ゴシック建築の末期のスタイルを特徴としています。1868年に行われた教会の修復作業中に、聖歌隊席にある石造りの座席群であるセディリアが発見されました。このセディリアは、14世紀にこの地で教区司祭を務めたウィリアム・デ・ラウンドに捧げられた大理石の石板の上に設置されています。オールソープの小教区は行政パリッシュの境界とほぼ一致しており、隣接するキードビー小教区と合わせて一つの連合教会区「キードビー・ウィズ・オールソープ」を形成し、聖オズワルド教会がこの連合教区を管轄しています。近隣のアムコッツやベルトンの教会も、この連合教区の傘下にあります。聖オズワルド教会は村の古い区画に位置している一方、1975年に開校したオールソープ・アンド・キードビー小学校や郵便局といった比較的新しい施設は、トレント川に架かる橋に近い新しい区画に設けられています。村には「ザ・ドルフィン」という名前のパブがあり、かつてはフェリー・レーン（当時はドルフィン・ストリートとも呼ばれていました）のトレント川沿いに「オリジナル・ドルフィン・イン」という前身の宿泊施設が存在していました。これらの施設は、村の歴史的な部分と現代的な生活の中心地を示しています。

オールソープは、その古代からの歴史、干拓という大規模な環境変化への適応、そしてトレント川沿いの交通の要衝としての役割を通じて、この地域の発展に寄与してきた村と言えるでしょう。静かな農村地帯の中にありながら、主要道路や鉄道駅、歴史的建造物を備え、現代のコミュニティ生活を営んでいます。

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