カイラー・フィリップス

カイラー・フィリップス

カイラー・フィリップス（Kyler Phillips）は、1995年6月12日にアメリカ合衆国のカリフォルニア州トーランスで生まれた男性総合格闘家です。彼は現在、総合格闘技団体UFCのバンタム級でランキング15位に位置しています。フィリップス選手はMMAラボに所属しており、若い頃から様々な武道を学んできました。

来歴

フィリップスは3歳の時に父親によってグレイシー柔術アカデミーでブラジリアン柔術を始めました。12歳になるとパンクラチオンに挑戦し、16歳の時に本格的に総合格闘技の試合を行うようになります。彼の早熟な才能はその後も証明され、高校期間中にはアマチュアレスリングもスタート。2010年には柔道のカリフォルニア州王者に輝き、さらに2012年には世界柔術選手権の青帯部門で優勝を果たしました。2013年にはレスリングのCIF南カリフォルニア地区大会での勝利も収めています。

総合格闘技のキャリア

フィリップスは2016年にプロ総合格闘技の舞台に足を踏み入れました。彼はローカル団体で6試合を行い、そのうち5試合を勝利で飾る好成績を残しました。

The Ultimate Fighter

2018年には「The Ultimate Fighter」（TUF）シーズン27に出演。チーム・ミオシッチからドラフト1位指名を受け、フェザー級トーナメントの1回戦ではブラッド・カトーナと対戦しましたが、判定により惜しくも敗れてしまいました。

UFCでの活躍

2020年2月29日、フィリップスはUFC初参戦を果たします。UFC Fight Night: Benavidez vs. Figueiredoにてガブリエル・シウバと対戦し、見事に3-0で判定勝ち。これによりファイト・オブ・ザ・ナイトの賞を受賞しました。2020年10月4日にはUFC on ESPN: Holm vs. Aldanaでキャメロン・エルスと対戦し、グラウンドでの肘打ち連打によって2RTKO勝ちを飾り、こちらでもパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトの賞を手にしました。

2021年3月6日にはUFC 259でバンタム級ランキング14位のソン・ヤドンに挑み、見事に3-0の判定勝利を収め、再び存在感を示しました。しかし、同年7月24日にはUFC on ESPN: Sandhagen vs. Dillashawでハウリアン・パイバに敗北。この試合でもファイト・オブ・ザ・ナイトに選出されました。

フィリップスは2024年3月9日にUFC 299でバンタム級ランキング13位のペドロ・ムニョスと対戦し、3-0の判定勝ちを収めましたが、2024年10月19日にはUFC Fight Night: Hernandez vs. Pereiraでバンタム級ランキング10位のロブ・フォントに敗戦。この試合でスコアは0-3でした。

戦績と表彰

カイラー・フィリップスは試合を通じて数々の表彰も受けており、UFCファイト・オブ・ザ・ナイトを2度、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを1度受賞しています。彼の戦績は彼の努力と実力を如実に物語っており、今後の活躍にも期待が寄せられています。フィリップス選手は、総合格闘技の新星として、今後の試合でのパフォーマンスにも注目が集まっています。

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