カイル・シーガー

カイル・シーガー：シアトルを愛したフランチャイズ・プレイヤー

カイル・デュアー・シーガー（Kyle Duerr Seager）は、1987年11月3日生まれ、アメリカ合衆国ノースカロライナ州出身の元プロ野球選手。11年間シアトル・マリナーズ一筋で三塁手として活躍しました。右投左打。

プロ入り前

ノースカロライナ大学時代には、後にメジャーリーガーとなるダスティン・アクリーとチームメイトでした。2008年にはチームトップの75打点を記録するなど、その才能を発揮していました。

シアトル・マリナーズでの活躍

2009年のMLBドラフト3巡目（全体82位）でシアトル・マリナーズから指名を受け、プロの道を歩み始めます。ルーキー級、A級、A+級と順調にステップアップし、2011年にはAAA級タコマ・レイニアーズで好成績を残すと、7月にメジャー契約を掴み取りました。

メジャーデビューからレギュラー定着へ

2011年7月7日にメジャーデビューを果たし、シーズン終盤には三塁のレギュラーに定着。2012年からは正三塁手として活躍し、20本塁打を放つなど、打撃でもチームに貢献しました。

攻守にわたる活躍

2013年には延長戦での同点満塁本塁打という史上初の記録を打ち立てました。2014年には初のオールスターゲームに選出、シーズンでは打率.268、25本塁打、96打点を記録し、ゴールドグラブ賞も受賞するなど、キャリアハイの成績を残しました。12月にはマリナーズと7年総額1億ドルの大型契約を結び、球団史上3人目の1億ドルプレーヤーとなりました。

ベテランとしての貢献と引退

その後も安定した活躍を続け、2016年にはキャリアハイとなる30本塁打、99打点を記録。2020年には通算200本塁打を達成しました。2021年の最終戦では、チームのプレーオフ進出が消滅した際に涙を流し、ファンから温かいスタンディングオベーションで迎えられる感動的なシーンもありました。同年は自己ワーストの打率ながら、自己最高の35本塁打、101打点を記録しました。

2021年シーズン終了後、FAとなり、現役引退を発表。30本塁打以上を記録しての引退は、史上3人目の記録となりました。

人物

愛称は「コーリーズ・ブラザー」。これは弟のコーリー・シーガー（ロサンゼルス・ドジャース所属）にちなんだもので、兄弟揃ってメジャーリーガーとして活躍しました。

カイル・シーガーは、卓越した守備力と勝負強い打撃で、長年マリナーズを支え続けたフランチャイズ・プレイヤーとして、ファンの記憶に深く刻まれています。

プレイヤーズ・ウィークエンド

2017年：「CORREYS BROTHER」
2018年,2019年：「SEAGER」

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