カウンター (インテリア)

カウンター：多様な場所で活躍する仕切りと対面の空間

カウンターとは、インテリアにおいて、横に長い台のことを指します。単なる台としてだけでなく、空間を区切る役割も担っており、サービスを提供する側と受ける側が対面する形式を作り出すのが特徴です。

多様な場所で使われるカウンター

カウンターは、その機能性とデザイン性から、様々な場所で活用されています。

バー： 酒場であるバーでは、カウンターバーとしてよく用いられます。高さのあるカウンターには、それに合わせた脚の高い椅子が置かれ、俗に「止まり木」と呼ばれることもあります。西部劇では、グラスをカウンターの上で滑らせて客に渡すシーンが見られます。近年では、形状から「コの字酒場」という分類も登場しています。木製のカウンターには、趣を出すために桜の一枚板が用いられることもあります。立ち飲みスタイルの店では、シンプルなステンレス製のカウンターが使われることもあります。

飲食店： 飲食店では、カウンター席のすぐ内側が厨房になっている場合、できたての料理をすぐに受け取れるというメリットがあります。ボックス席や小上がり、お座敷、個室などを用意している店舗もあります。コの字型のカウンター席では、客同士の視線が合わないように椅子の位置を工夫しているところもあります。鉄板焼き屋や天ぷら屋などでは、客への油跳ねを防ぐために、調理ゾーンの正面に透明な仕切りが設けられていることがあります。

ラーメン店： ラーメン店では、カウンター席が一般的です。替え玉の注文がしやすいという利点があります。客の食事用カウンターのすぐ手前には、店員が食器を一時的に置くための台が設置されていることもあります。

キッチン： カウンターキッチンは、対面式のキッチンとして人気があります。1970年代には既に存在し、日本では1978年にクリナップからカウンターキッチンが発売されました。テレビを見たり、家族と会話したりしながら料理や後片付けができるというメリットがあります。一方、イギリス英語では、キッチンカウンターというと、キッチンに置く小型のテーブルを指すことがあります。

窓口： 銀行などの金融機関では、防犯上の理由から、窓口に垂直方向の透明な仕切りが設けられていることがあります。

その他： 上記以外にも、商店のレジカウンター、空港のチェックインカウンター、ホテルのフロントなど、様々なサービスカウンターが存在します。

このように、カウンターは様々な場所で、仕切りや対面の場として活用されています。それぞれの場所のニーズに合わせて、素材や形状、機能性が工夫されているのが特徴です。

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