カウンテスアップ

カウンテスアップ - 日本の競走馬の軌跡

カウンテスアップ（Countess Up、生年1981年）は、日本の競走馬であり、1980年代の地方競馬でその名を轟かせた。彼女は東北、南関東、東海という三つの地域で特に優れた成績を収め、地方競馬の歴史にその名を刻んだ。

競走馬時代の経歴

カウンテスアップは、岩手競馬の千葉忠一厩舎に所属し、デビュー戦は1983年8月、盛岡競馬場で行われた。このレースでは2着というスタートを切ったが、その後は目覚ましい連勝を収め、11連勝を達成した。1回の2着を含めた後、特別戦を勝利し、上山競馬場で行われる東北優駿に出走。新潟県の競走馬グレートローマンを相手に1馬身半差で勝利し、東北4歳馬の頂点に立った。さらに、桐花賞でも古馬相手に優勝し、岩手競馬のナンバーワン馬として君臨した。

当時、交流重賞が確立されていなかったため、カウンテスアップは1984年の終わりに南関東の大井に移籍。岩手での戦績は18戦中16勝を誇る。移籍後、1985年の川崎記念で優勝するも、その後は3連敗を喫し、秋からは愛知に転籍した。

愛知では、前年末に新潟から移籍したグレートローマンとの名勝負が展開され、カウンテスアップは東海菊花賞や名古屋大賞典で3連勝を記録。愛知での成績は4戦3勝で、この時は全て安藤勝己騎手が騎乗していた。

6歳の1986年には、帝王賞でデッドヒートを演じ、さらには東京大賞典で優勝。1987年には川崎記念で再び勝利を果たすが、その後の帝王賞で3着となり、競走馬としてのキャリアを終えた。引退時の南関東での成績は14戦8勝で、全てのレースで的場文男騎手が騎乗していた。

種牡馬時代

引退後、カウンテスアップは種牡馬としての道を歩むことになり、スプリングステークス3着のダッシュフドーなどの産駒を生み出した。また、南関東での競走で活躍したキョウエイプライドも彼女の血統を受け継いでおり、騎手は的場文男であった。

1995年4月5日には用途変更となり、その後の動向については不明である。カウンテスアップは今でも地方競馬の歴史に名を刻む重要な競走馬として記憶されている。

競走成績

カウンテスアップの競走成績は以下の通りである：

• - 3歳（1983年）: 7戦6勝
• - 4歳（1984年）: 11戦10勝（桐花賞、東北優駿、不来方賞）
• - 5歳（1985年）: 9戦5勝（川崎記念、名古屋大賞典、東海菊花賞）
• - 6歳（1986年）: 12戦7勝（東京大賞典、川崎記念、金盃、報知オールスターカップ）
• - 7歳（1987年）: 2戦1勝（川崎記念）

通算成績は地方競馬40戦29勝、中央競馬1戦0勝となっている。

血統

カウンテスアップの血統背景には、半姉フドウゴールドがしらさぎ賞や戸塚記念の優勝馬であり、孫にはオリオンザサンクスが存在する。さらに、全姉カウンテスメーカーの産駒には北海優駿優勝馬リバーストンホープが名を連ねている。彼女の血脈は現在においても競馬界で活躍を続けている。

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