カスカイス駅

カスカイス駅（ポルトガル語: Estação Ferroviária de Cascais）は、ポルトガル、リスボン県のカスカイスにある、リスボン近郊鉄道カスカイス線の終着駅です。この駅はユーラシア大陸の最西端に位置するという地理的な特徴も持ち合わせています。

歴史

1887年4月9日、ポルトガル鉄道会社は、サンタ・アポローニャ駅からテージョ川沿いに、アルカンタラ地区を経由してカスカイス方面へ鉄道を建設する許可を得ました。建設は順調に進み、1889年9月30日にはカスカイス線のカスカイス - ペドロウソス間が開通し、同時にカスカイス駅も開業しました。

1895年9月4日には、カイス・ド・ソドレまでの延伸が開通し、カスカイス線は全線開通となりました。しかし、技術的な問題とリスボン市街地の景観への配慮から、サンタ・アポローニャ駅までの延伸は実現しませんでした。

1908年8月7日、ポルトガル鉄道会社はカスカイス線と当駅の運営権をソシエダーデ・エストリルに貸し出しました。1934年には、ソシエダーデ・エストリルによって駅の補修工事が行われました。1976年12月13日、ソシエダーデ・エストリルとのリース契約が満了し、翌1977年1月からは、ポルトガル鉄道会社の後継であるポルトガル鉄道（CP）がカスカイス線と当駅の運営を引き継ぎました。

1980年代から1990年代にかけて、ポルトガル鉄道はリスボン首都圏の郊外鉄道網の大規模な再開発プロジェクトを開始しました。このプロジェクトにはカスカイス駅とカスカイス線も含まれており、駅の改修や車両の更新が行われました。

駅の構造

カスカイス駅は、頭端式ホーム2面と5線を備えた地上駅です。ホームの長さは119メートルまたは142メートルで、高さは100センチメートルに統一されています。5つの線路のうち、4つには2番から5番の番号が割り振られていますが、1つの線路は番号が割り振られておらず、旅客用には使用されていません。

のりば

駅周辺

カスカイス駅の周辺には、以下の施設があります。

カスカイスバスターミナル
カスカイスヴィラ・ショッピングセンター（CascaisVilla Shopping Centre）
ピンゴ・ドーセ
オーシャン
ヴィラ・カスカイス市場（Mercado da Vila Cascais）
リベイラ・デ・カスカイスビーチ
ライーニャビーチ

隣の駅

ポルトガル国鉄
カスカイス線：モンテ・エストリル駅 - カスカイス駅

脚注

関連項目

ポルトガルの鉄道
ユーラシア大陸最東端の駅：ワニノ駅（ロシア）
ユーラシア大陸最南端の駅：JBセントラル駅（マレーシア）
ユーラシア大陸最北端の駅：ムルマンスク駅（ロシア）

外部リンク

カスカイス駅 - ポルトガル鉄道 （ポルトガル語）
Wikimapia - カスカイス駅 （英語）
Railfaneurope カスカイス駅の写真 （英語）
カスカイス駅 - 文化遺産総局SIPAデータベース （ポルトガル語）

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