カユガ郡 (ニューヨーク州)

カユガ郡の概要

カユガ郡（Cayuga County）は、アメリカのニューヨーク州に位置する郡で、2020年の国勢調査によると、人口は76,248人です。郡庁所在地はオーバーンであり、この都市はカユガ郡内で最大の人口を誇ります。郡名は、かつてこの地に住んでいたイロコイ連邦のインディアン部族に由来しています。

歴史

カユガ郡の歴史は1683年にさかのぼります。当初、この地域はオールバニ郡に属しており、広大な範囲をカバーしていました。1766年7月、カンバーランド郡が分離され、1770年3月にはグロスター郡が設立されましたが、これらの地域は現在のバーモント州に含まれています。

1772年にはオールバニ郡が分割され、さらに数度の分割を経て、1799年に現在のカユガ郡が誕生しました。当時のカユガ郡には、現在のセネカ郡、トンプキンス郡、スカイラー郡の一部が含まれていました。1804年にはセネカ郡が分離して設立され、1817年にはセネカ郡の一部を併せてトンプキンス郡が設立されました。

カユガ郡の歴史の中で、1887年には著名な奴隷解放運動家ハリエット・タブマンがオーバーンを訪れています。

地理

カユガ郡は、ニューヨーク州の中央西部に位置し、フィンガーレイクス地域に属しています。郡の中央部にはオワスコ湖があり、西境界にはカユガ湖が広がっています。また、北側にはオンタリオ湖、東側にはスカネアトレス湖とクロス湖があります。カユガ郡は大西洋には接していないものの、州内で最も長いウォーターフロントを持っています。

アメリカ合衆国国勢調査局によれば、カユガ郡の総面積は864平方マイル（約2,237.7平方キロメートル）で、そのうち陸地は693平方マイル（約1,794.9平方キロメートル）、水域は170平方マイル（約440.3平方キロメートル）です。水域率は約19.74%となっています。

交通

カユガ郡を通る主要な幹線道路には、州間高速道路90号線（ニューヨーク州スルーウェイ）、アメリカ国道20号線、ニューヨーク州道3号線、5号線、31号線、34号線、38号線、104号線などがあります。これらの道路は、地域の交通を支える重要な役割を果たしています。

政治と政府

カユガ郡は、国政選挙において接戦郡とみなされています。過去の選挙では、民主党および共和党の候補者が互いに競い合う形で接戦を繰り広げてきました。特に2000年の大統領選挙では、アル・ゴアが50%、ジョージ・W・ブッシュが44%を獲得しました。以降の選挙でも僅差での争いが続いており、2010年には民主党のアンドリュー・クオモが郡内で53%の支持を得て勝利しました。

カユガ郡議会は15人の議員から構成され、各議員は小選挙区から選出されています。

まとめ

カユガ郡は、歴史的背景や自然環境に恵まれた地域であり、文化と自然が共存する美しい場所です。地域の豊かな歴史を感じながら、多様なアクティビティを楽しむことができるカユガ郡は、訪れる人々にとって魅力的なスポットと言えるでしょう。

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