カラタユー

カラタユー（Calatayud）

カラタユーは、スペインのアラゴン州サラゴサ県に位置する基礎自治体で、2014年の人口は約20,658人です。この町はエブロ川の支流、ハロン川に沿って広がっており、北緯41度21分、西経1度38分の位置にあります。カラタユーはサラゴサから北東に約87kmの距離にあり、アクセスも便利な場所です。

歴史

カラタユーの名は、ローマ時代にさかのぼります。古代ローマ人はこの地を「アウグスタ・ビルビリス」と名付け、現在のカラタユーから北に約4kmの地点にその遺跡を残しています。その市にはローマの詩人マルティアリスが生まれた地でもあり、歴史的な重要性が高い地域です。

また、現在の町の中心部はイスラム教徒によって建てられたアユーブ城の周りに形成されました。ビルビリスの住民は次第に姿を消し、アユーブ城がカラタユーの語源となったことが特徴的です。1120年にはアラゴン王国のアルフォンソ1世によりこの地は征服され、新たな時代を迎えました。さらに、カラタユーはコムニダ・デ・カラタユー郡の中心地としての役割を果たしており、19世紀にはこの地域を中心にいくつかの郡が集められて一時的にカラタユー県が設置され、町がその県都となったこともありました。

名所

サンタ・マリア教会

この教会は町の中心に位置し、もともとあったモスクの上に建設されたものです。16世紀に造られたムデハル様式の後陣や塔が特徴で、「アラゴンのムデハル様式の建築物」の一部として、世界遺産に登録されています。

サン・ペドロ・デ・ロス・フランコス教会

この教会は、カラタユーを征服したフランス人によって建てられました。1461年には、ここでフェルナンド2世の立太子式がアラゴン議会の承認のもとで行われました。また、1978年には現代のアラゴン議会が初めてこの教会内で開催されるなど、重要な歴史の舞台となっています。

交通

カラタユーは、マドリードからサラゴサ、タラゴナに向かう高速鉄道（AVE）の駅があり可部便利な交通手段となっています。2007年にはバルセロナまでの延伸が計画されており、マドリードからのアクセスも約1時間10分で可能です。

また、同じくマドリードからカラタユーを経由して、サラゴサやバルセロナに向かう高速道路A-2も利用されており、車を利用する旅行者にも便利な立地にあります。

外部リンク

• - カラタユー公式サイト（スペイン語）
• - ウィキボヤージュ：カラタユーに関する旅行情報

カラタユーはその豊かな歴史と文化にあふれる町であり、訪れる人々に魅力的な体験を提供しています。

もう一度検索