カラニシ

カラニシ：英国競馬史に名を刻んだ名馬

カラニシ (Kalanisi、1996年3月27日 - 2023年5月26日) は、イギリスの競走馬にして種牡馬として名を馳せました。2000年には、ヨーロッパの最高峰賞であるカルティエ賞最優秀古馬と、アメリカのエクリプス賞最優秀芝牡馬を受賞するなど、その実力は世界的に認められました。

華麗なる競走馬時代

3歳でデビューしたカラニシは、初陣から3連勝という鮮やかなスタートを切ります。しかしその後、故障により1年間の休養を余儀なくされました。復帰後は、クイーンアンステークスで重賞初制覇を飾り、勢いに乗ります。

続くエクリプスステークスとインターナショナルステークスでは、ライバルであるジャイアンツコーズウェイとの壮絶なデッドヒートを繰り広げ、惜しくもアタマ差で敗れました。両レースとも、カラニシの鞍上であるパット・エデリー騎手はムチの使用について制裁を受けましたが、その勇敢な騎乗ぶりは多くのファンから支持されました。

そして迎えたチャンピオンステークス。ここでは当時最強と謳われたモンジューを破り、念願のG1競走初制覇を果たしました。勢いに乗ったカラニシは、ブリーダーズカップ・ターフにも挑戦。スローペースのレース展開の中、中団から鋭く差し切り、半馬身差で勝利を掴みました。この年はG1競走2勝という輝かしい成績で、ヨーロッパとアメリカで最優秀馬の栄誉に輝きました。

2001年も現役続行を予定していましたが、タタソールズゴールドカップとプリンスオブウェールズステークスでファンタスティックライトに敗れた後、左前脚の亀裂骨折が判明。惜しまれつつも現役を引退しました。

種牡馬としての功績

引退後は、ギルタウンスタッド、その後ボードスマイルスタッドで種牡馬として活躍しました。平地競走では目立った産駒は生まれなかったものの、ナショナルハント競走においては、チャンピオンハードルを制したKatchitなど、G1競走で活躍する産駒を輩出しました。2010年の種付け料は5,000ユーロと、その能力の高さが伺えます。

カラニシの競走成績

※上記は主要な競走成績の一部です。

代表産駒

Katchit：チャンピオンハードル (G1) などG1競走3勝
Simarian：ライマンザステイショナーノービスハードル (G2)

カラニシの血統表

(詳細な血統表は省略)

まとめ

カラニシは、短いながらも華々しい競走馬生活と、種牡馬としての貢献により、競馬史にその名を刻みました。その類まれな能力と、数々の名勝負は、今も多くの競馬ファンに語り継がれています。競走馬としての激闘、そして種牡馬としての成功は、まさに伝説と呼ぶにふさわしいものです。彼の血統は、これからも競馬界に影響を与え続けることでしょう。

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