ファンタスティックライト

ファンタスティックライト (Fantastic Light)

ファンタスティックライトは、1996年2月13日に生まれたアメリカ生産の競走馬及び種牡馬です。競走馬として驚異の実績を残し、世界中の競馬場で走り抜け、G1級競走を6勝するという輝かしい成績を収めました。

競走馬時代

2歳・3歳時代

ファンタスティックライトは、2歳及び3歳時代にイギリスを中心としたヨーロッパの競馬シーンで競走しました。彼はクラシックトライアルを勝利を収めましたが、ダービートライアルでは望む結果を得られず、クラシック競走には出走することはありませんでした。3歳の夏にはエクリプスステークスで3着となり、アークトライアルではエプソムダービー勝ち馬ハイライズを破りますが、その後の凱旋門賞ではモンジューに敗れてしまいます。

古馬時代

4歳となったファンタスティックライトは、ドバイシーマクラシックで始動し、前年の凱旋門賞馬サガミックスや英ダービー馬ハイライズなどを相手にレコードタイムで快勝します。その後も、コロネーションカップやキングジョージ6世＆クイーンエリザベスダイヤモンドステークスなどで堅実な実績を重ね、秋にはアメリカに転戦。マンノウォーステークスで優勝した後、ターフクラシック招待ステークスでは4着、ブリーダーズカップ・ターフでは進路をふさがれながらもカラニシに続く5着となりました。続くジャパンカップでは3着に健闘し、その後香港カップで見事な勝利を収め、ワールド・レーシング・チャンピオンシップの2代目チャンピオンに輝きました。

5歳のシーズンもドバイシーマクラシックからスタートしましたが、ステイゴールドとの接戦で惜しくも敗北。その後はタタソールズゴールドカップやプリンスオブウェールズステークスで連勝を果たし、BCターフではミランに勝利を収め見事なレコードで締めくくりました。これにより、連続してワールドチャンピオンの称号を獲得し、カルティエ賞やエクリプス賞でも評価されることとなりました。

種牡馬時代

競走から引退後、ファンタスティックライトは2002年よりダルハムホールスタッドで種牡馬としての活動を開始しました。彼の子孫には2頭のG1勝ち馬が存在し、日本でも特に初年度産駒のジャリスコライトが京成杯での勝利を収め話題になりました。2007年、日本に輸入されたファンタスティックライトは、ダーレー・ジャパン・スタリオン・コンプレックスで繋養され、多くの期待を集めていましたが、活躍馬の数が思うように増えず、2011年には種付け頭数が14頭に減少しました。そしてその年の種付けシーズン終了後、またイギリスに戻されました。2022年、自身が種牡馬を引退したことが報告され、現在はダルハムホールスタッドにて功労馬として大切にされているとのことです。

主な産駒

ファンタスティックライトの主な産駒には、以下のような競走馬がいます。

• - ジャリスコライト（京成杯）
• - ナイアガラ（すみれステークス）
• - Mission Critical（ニュージーランドインターナショナルステークス）
• - Scintillo（イタリアグランクリテリウム）
• - タイセイファントム（絆カップ、トウケイニセイ記念）

他にも、多くの重賞競走を制した馬を輩出しています。また、母父としても数々の活躍を記録しており、特に2018年産のラッキードリームは地方重賞の多くを制した実績があります。彼の影響力は血統においても色濃く残り、多くの競走馬がその血統を受け継いでいます。

ファンタスティックライトは、その競走生活を通じて多くのファンを魅了し、引退後も種牡馬として成功を収めた名馬と言えるでしょう。

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