カリフォルニア (原子力ミサイル巡洋艦)

カリフォルニア (USS California, CGN-36)

カリフォルニアはアメリカ海軍のミサイル巡洋艦であり、カリフォルニア級原子力ミサイル巡洋艦の最初の艦です。その名前は、アメリカの州であるカリフォルニアに由来し、これまでに同名を冠した艦艇は6隻存在しています。この艦は、対空および対水上、対潜水艦戦においても高い性能を発揮できる能力を備えていました。

主な仕様と装備

カリフォルニアには、搭載された武器システムとして、ターター艦対空ミサイルが装備され、後に改良されたスタンダードSM-2MRミサイルや、ハープーン艦対艦ミサイルを発射できるMk-13ミサイルランチャーが装備されました。それぞれ艦の前後に一基ずつ配備されており、また5インチの速射砲も装着されていました。独特な後部構造には飛行甲板を設けており、さまざまな任務に対応可能な設計がなされていました。これらにより、海空両方の脅威に対抗する力を持つ艦となっていました。

艦歴

カリフォルニアは、1970年1月23日にバージニア州のニューポート・ニューズ造船所で起工され、1971年9月22日にアメリカ合衆国のファーストレディ、パット・ニクソンによって進水されました。そして、1974年2月16日にフロイド・H・ミラー・ジュニア艦長の指揮の下、艦籍に加わりました。最初はDLGN（フリゲート）としての運用が始まりましたが、1975年6月30日にはCGN（ミサイル巡洋艦）に艦種変更されました。

「ゴールデン・グリズリー」の愛称は、カリフォルニア州の歴史や州旗に描かれた灰色熊に由来しています。1977年にはイギリスのポーツマスで行われたエリザベス2世即位25周年記念式典に参加し、アメリカ海軍を代表する艦艇となりました。また、1980年에는エンタープライズとともに地球周回を実施しました。

カリフォルニアは1999年7月9日に退役し、その後除籍されました。退役後は原子力艦再利用プログラム（SRP）に基づき、1998年10月1日よりピュージェット・サウンド海軍工廠での解体が開始されました。艦の原子炉は2001年初頭に撤去されましたが、再利用プログラムは2005年時点でも継続中でした。

また、作家のJ・ラニアー・イェーツはカリフォルニアでの軍務を1974年と1998年に経験しており、2005年には「Bay of One Hundred Fires」を出版しました。この作品ではカリフォルニアがオーバーホールを経てイラク攻撃において重要な役割を果たす様子が描かれています。

関連項目

• - アメリカ海軍巡洋艦一覧
• - アメリカ海軍艦艇一覧

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