カルマル市

スウェーデンの古都、カルマル

カルマルは、スウェーデン南東部、スモーランド地方に位置する都市で、バルト海に面しています。13世紀から17世紀にかけてスウェーデンの主要都市として繁栄し、カルマル司教区の首座が置かれるなど、重要な役割を果たしました。

歴史

カルマル周辺には古代から人が居住しており、鉄器時代の埋葬地跡が発掘されています。11世紀には町としての記録が現れ、中世の民話には聖オーラヴがカルマル海峡に船を移したという記述も残っています。カルマルの名前は、古スウェーデン語で「石だらけの岸」を意味するとされています。

13世紀には、ドイツ商人たちの活躍により、カルマルはスウェーデン有数の都市として繁栄しました。1255年から1267年の間に作られたカルマル市の紋章は、スカンディナヴィア諸国で最も古いものの一つとして知られています。

カルマル同盟

12世紀に築かれたカルマル城は、13世紀にかけて拡張され、1397年にはデンマーク女王マルグレーテ1世がスウェーデン、ノルウェーの首領を集め、カルマル同盟を締結した場所となりました。この同盟は1523年まで続きました。

カルマル戦争

1611年から1613年にかけてのカルマル戦争では、デンマーク軍がカルマル城を包囲し、多くの血が流れました。1658年のロスキレ和議後、カルマルの戦略的重要性は低下しましたが、その後は産業都市として発展を遂げました。

現代のカルマル

近年、カルマルは産業都市として発展し、カルマル大学には約9,000人の学生がいます。また、エーランド橋を渡り、エーランド島へ向かう主要ルートとしての役割も担っています。

主な観光スポット

カルマル城: 16世紀に再建されたルネサンス様式の壮麗な城。
カルマル大聖堂: 1702年から使用されている古典主義建築の美しい大聖堂。
エーランド橋: スウェーデン本土とエーランド島を結ぶ、ヨーロッパ有数の長さを誇る橋。

カルマル出身の著名人

ダヴィド・エルム (サッカー選手)
ヴィクトル・エルム (サッカー選手)
ラスムス・エルム (サッカー選手)
ダン・オルヴェウス (心理学者、いじめ研究の第一人者)
イーヴァル・クルーガー (実業家、「マッチ王」)

姉妹都市

ウィルミントン (アメリカ合衆国)
サヴォンリンナ (フィンランド)

カルマルは、歴史的な建造物と美しい自然が調和した魅力的な都市です。スウェーデンを訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

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