カルリ・デ・ムルガ

カルロス・アルベルト・マルティネス・デ・ムルガ・オライバル

カルロス・アルベルト・マルティネス・デ・ムルガ・オライバル（Carlos Alberto Martínez de Murga Olaivar、1988年11月30日 - ）は、スペインとフィリピンの国籍を持つサッカー選手です。主にDFとして活躍し、フィリピン代表としても重要な役割を担っています。

クラブ歴

スペイン時代

スペイン・アンダルシア州カディス県エル・プエルト・デ・サンタ・マリアで生まれたムルガは、地元のカディスCFの下部組織で育成されました。2006年にはカディスCFのBチームに昇格し、テルセーラ・ディビシオン（スペイン4部相当）でプレー。2008-09シーズンまで在籍した後、2009-10シーズンは同じリーグのアトレティコ・サンルケーニョCFに移籍しました。さらに、2010-11シーズンにはRCポルトゥエンセへ移籍し、PDロシエラ戦で初得点を記録しました。

グローバルFC

2012年1月、ムルガはユナイテッド・フットボールリーグ（UFL）所属のグローバルFCに加入し、フィリピンでのキャリアをスタートさせました。フィリピン・アーミーFC戦で初出場を飾り、マニラ・ノマズFC戦では初得点を記録。3月31日のカヤFC戦ではハットトリックを達成し、チームの5-1の大勝に大きく貢献しました。

セレス・ネグロスFC

2014年2月、ムルガはセレス・ネグロスFCに3年契約で加入しました。グローバルFCからの放出後、自由契約となっていたため移籍金は発生しませんでした。しかし、加入時は右前十字靭帯負傷からのリハビリ中であり、全治5ヶ月という状況でした。復帰戦はマニラ・ジープニーFC戦となり、アンジェロ・マラシガンとの交代で69分から出場。チームは2-1で勝利しました。

同年のUFL FAリーグカップでは決勝に進出し、古巣のグローバルFCと対戦。2-1で勝利し優勝を飾ったものの、ムルガは相手ディフェンダーとの接触で左膝を負傷し途中交代。その後の診断で前十字靭帯の負傷が判明し、1年2ヶ月の戦線離脱を余儀なくされました。手術も上手くいかず、医師からは引退を勧められましたが、ムルガは再手術を決断。手術は成功し、再びプレーできる状態まで回復しました。

2016年初めにはシンガポールでの親善試合に出場し復帰。2月7日にはロヨラ・メラルコ・スパークスFCとのUFLカップ初戦に出場し得点を挙げ、2-1での勝利に貢献しました。2017年からはリーグがフィリピン・フットボールリーグ（PFL）へと移行しましたが、ムルガは引き続きチームに残留しました。

チョンブリーFC

2020年1月9日、ムルガはタイ・リーグ1のチョンブリーFCに加入し、新たな挑戦を始めました。

トレンガヌFC

2020年12月28日、ムルガはマレーシア・スーパーリーグのトレンガヌFCに移籍。2021年シーズンにはキャプテンに任命され、チームを牽引しました。

代表歴

ムルガがフィリピン代表に選出されるきっかけとなったのは、同じスペイン出身のフィリピン代表選手、アンヘル・ギラードの存在でした。Facebookを通じてギラードと連絡を取り合う中で、ムルガはフィリピン代表への招集を希望する意思を伝え、それが実現しました。

2011年9月に代表に初招集され、龍騰杯2011のメンバーにも選ばれました。同大会の香港代表戦で代表デビューを果たし、試合は3-3の引き分けに終わりました。

同年にはU-23代表として、2011年東南アジア競技大会（SEA Games）のメンバーにも選出されました。ベトナムU-23代表との初戦に出場しましたが、チームは3-1で敗れました。

2012年3月16日に行われたAFCチャレンジカップ2012準決勝のトルクメニスタン代表戦では、GKニール・エザリッジが後半アディショナルタイムに退場処分を受けたため、急遽ゴールキーパーを務めることになりました。

2012年6月12日のグアム代表戦で代表初得点を記録し、チームは3-0で勝利。同年9月27日のフィリピンピースカップ2012のマカオ代表戦でも得点を挙げ、5-0の勝利に貢献しました。

俳優歴

ムルガは、第2回フィリピン・ポピュラー・ミュージック・フェスティバルにエントリーした楽曲「Sometimes It Happens」のミュージックビデオに出演し、俳優としても活動しました。

個人

兄のジュニオール・デ・ムルガもサッカー選手として活躍しています。

外部リンク

カルリ・デ・ムルガ - Soccerwayによる個人成績
カルリ・デ・ムルガ - National-Football-Teams.com
* Carli de Murga - transfermarkt

もう一度検索