カロロス・パプーリアス

カロロス・パプーリアス：ギリシャの政治家、元大統領

カロロス・パプーリアス（1929年6月4日 - 2021年12月26日）は、ギリシャ共和国の政治家であり、2005年3月から2015年3月までの10年間、ギリシャの大統領を務めました。日本の報道ではパプリアスと表記されることが多いです。

生い立ちと教育

1929年6月4日にヤニナで生まれたパプーリアスは、学生時代には陸上競技とバレーボールで優秀な成績を収めました。彼は学業にも励み、アテネ大学から法学の学位を、ミラノ大学から修士号を、そしてケルン大学から国際法の博士号を授与されています。母語であるギリシャ語に加えて、ドイツ語、イタリア語、フランス語を流暢に話すことができました。

レジスタンス活動と民主化運動

第二次世界大戦中、パプーリアスはギリシャを占領していたドイツ軍に対するレジスタンス運動に身を投じました。その後、ゲオルギオス・パパドプロスによる軍事政権時代には、亡命先から民主化活動を積極的に行いました。

政治家としてのキャリア

パプーリアスは、全ギリシャ社会主義運動（PASOK）の創設者であるアンドレアス・パパンドレウの補佐役を務め、1977年に国会議員に選出されました。以来、彼は何度か大臣を歴任し、ギリシャの政治において重要な役割を果たしました。

主な役職

副外務大臣（1981年10月21日 - 1984年2月8日）
外務大臣代理（1984年2月8日 - 1985年6月5日、1985年6月5日 - 1985年7月26日）
外務大臣（1985年7月26日 - 1989年7月2日）
国防大臣代理（1989年11月23日 - 1990年2月13日）
* 外務大臣（1993年10月13日 - 1996年1月22日）

また、1985年からは全国スポーツ協会の会長も務めています。PASOK創設時から党の中央委員会のメンバーであり、党内でも重鎮として活躍しました。

大統領としての功績

2004年12月12日、パプーリアスは新民主主義党の党首であるコスタス・カラマンリス首相とPASOK党首のゲオルギオス・パパンドレウによって大統領候補に指名されました。翌2005年2月8日には、議会の圧倒的多数の賛成を得て大統領に選出され、同年3月12日にギリシャ共和国大統領に就任しました。彼は2015年3月13日に退任するまで、10年間大統領を務めました。

死去

カロロス・パプーリアスは2021年12月26日、92歳で死去しました。

彼は、ギリシャの政治史において重要な人物の一人として記憶されるでしょう。

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