ガイ・ピアース

ガイ・エドワード・ピアースのプロフィール

ガイ・エドワード・ピアース（Guy Edward Pearce）は、1967年10月5日にイギリスのケンブリッジシャー、イーリーで生まれました。幼少期には父の仕事の関係でオーストラリアのジーロングに移住し、9歳で父を飛行機事故で亡くしましたが、イギリスには戻らずにオーストラリアで育ちました。ティーンエイジャーの頃から演劇に興味を持ち、劇団に所属して舞台での活動を始め、またボディビルにも熱中し、16歳では大会に出場して優勝を果たしました。

芸術界での飛躍

彼の俳優としてのキャリアが本格的に始まったのは、オーストラリアの人気テレビシリーズ『Neighbours』に4年間出演したことからです。この役で彼は国民的な人気を得ることとなり、1990年には映画『Heaven Tonight』で映画デビューを果たします。さらに彼の名が広まったのは、1994年の映画『プリシラ』での演技です。この作品では陽気なゲイのドラァグクイーン役を果たし、オーストラリア国内外から高い評価を受けました。この映画がきっかけとなり、1997年には『L.A.コンフィデンシャル』でゴージャスなハリウッドデビューを飾りました。

この作品はアカデミー作品賞にノミネートされましたが、ピアース自身も同作での強い演技が評価されました。それ以降、彼は名監督クリストファー・ノーランの作品『メメント』にも出演し、作品の克明な印象を作り上げました。以降、タイムマシンをテーマにした古典SF映画のリメイク『タイムマシン』や、法廷サスペンス『英雄の条件』、アダム・サンドラーのファンタジーコメディ『ベッドタイム・ストーリー』など、さまざまな役で活躍の幅を広げていきます。特に2006年の『ファクトリー・ガール』では、著名なアーティストであるアンディ・ウォーホルを演じるなど、多彩な才能を見せました。

受賞歴と近年の活動

ピアースはまた、2010年の『英国王のスピーチ』に出演し、この作品はアカデミー賞を受賞するなど、彼のキャリアにおいて重要な作品となりました。2011年には、HBOで放送されたミニシリーズ『ミルドレッド・ピアース 幸せの代償』でエミー賞の助演男優賞を受賞し、演技力の高さが証明されました。近年では、2013年にロバート・ダウニー・Jr主演の『アイアンマン3』に出演するなど、エンターテインメント作品から文芸作品までその活動の幅は広がっています。

プライベート

プライベートでは、1997年に心理学者と結婚し、2015年に離婚を公表しました。その後、2016年に交際相手のカリス・ファン・ハウテンが妊娠していることを報告し、9月には彼らの第一子となる男児が誕生したことが明らかになりました。

吹き替え作品

日本語吹き替えでは、小山力也が最も多くの作品で彼の声を担当しており、頻繁に一緒に仕事をしています。さらに、宮本充や藤原啓治らも彼の吹き替えを手がけており、日本においてもその名が浸透しています。ガイ・ピアースは、演技力だけでなく、多様な役柄を通じて観客に強い印象を与え続けています。

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