ガンコン

ガンコンシリーズ：家庭用ガンシューティングの歴史を彩るライトガン

バンダイナムコエンターテインメント（旧ナムコ）が発売した、ガンシューティングゲーム専用の銃型コントローラー「ガンコン」シリーズ。PlayStationシリーズを中心に展開され、家庭用ゲーム機で本格的なガンシューティング体験を提供しました。本記事では、それぞれのモデルの特徴や対応ソフト、接続方法、そしてシリーズの歴史的意義を詳しく解説します。

ガンコン（初代）

1997年、PlayStation用として登場した初代ガンコンは、PSの性能向上により実現したリアルなFPS体験を可能にした画期的なデバイスでした。業務用ガンコントローラーを彷彿とさせるデザインで、多くのプレイヤーを魅了しました。ただし、反動ギミックは搭載されていませんでした。

接続方法

PSのコントローラーポートに接続し、コンポジット映像出力端子を用いてテレビに接続します。SCPH-5500以降のPSやPS2では、別売のAVアダプターが必要となる場合があります。SCPH-5000以前のPSでは、使用しているケーブルの種類によっては、さらにAVアダプターや変換ケーブルが必要となる可能性があります。サードパーティーからも接続を簡易化するAVケーブルが発売されていました。

ボタン配置

銃身の左側にAボタン、右側にBボタンが配置されています。シンプルな構成ながら、多くのガンシューティングゲームを快適にプレイすることを可能にしました。

対応ソフト

タイムクライシス
ガンバレットシリーズ
幻世虚構・精霊機導弾
レスキューショット ブービーぼー
バイオハザード ガンサバイバー
オーバキューン
タイムクライシス プロジェクトタイタン
タイムクライシス2（北米、欧州版のみ）
ヴァンパイアナイト（北米、欧州版のみ）
ニンジャアサルト（欧州版のみ）
タイムクライシス3（欧州版のみ）
クライシスゾーン（欧州版のみ）

ガンコン2

2001年に発売されたPlayStation 2用ガンコン。初代モデルから進化し、プログレッシブ方式に対応（アップスキャンには非対応）、同期信号の補正システムを搭載しました。

接続方法

PS2本体にはUSBで接続し、コンポジット映像出力端子でテレビに接続します。ブラウン管テレビ以外では使用できないため、現在は赤外線方式の互換品が存在します。初代同様、テレビの接続方法によってはAVアダプターが必要となる場合があります。

ボタン配置

銃身の左右にA、Bボタン、グリップの上部に方向ボタン、下部にCボタンが配置されました。操作性が向上し、より複雑なゲームにも対応可能になりました。

対応ソフト

タイムクライシス2
ヴァンパイアナイト
ガンサバイバーシリーズ
ガンバリコレクション プラス タイムクライシス
バーチャコップ リ・バース
ニンジャアサルト
タイムクライシス3
クライシスゾーン（海外版のみ）

ガンコン3

2007年に発売されたPlayStation 3用ガンコン。FPSゲームへの対応を強化するため、アナログスティックを2個搭載し、サイドグリップも追加されました。しかし、対応ソフトは2本にとどまりました。

接続方法

PS3本体とUSB接続。テレビ上部に設置したLEDマーカーからの信号を受信する方式を採用。2人プレイにはUSBハブが必要となる場合があります。

ボタン配置

複雑なボタン配置となっており、サイドグリップ、メイングリップ、銃身にボタンが配置されています。

対応ソフト

タイムクライシス4
ビッグスリー ガンシューティング

iGunCon

2011年7月にリリースされたiOSアプリ。iOSデバイスを仮想ガンコンとして利用できます。初代ガンコン、ガンコン2、ガンコン3の3種類から選択可能です。

モード

おもちゃモード：タイムクライシスシリーズに登場した銃器の音を再現
コントローラーモード：Mac版または別のiOS機器で『TIME CRISIS 2ND STRIKE』をワイヤレス操作

まとめ

ガンコンシリーズは、家庭用ゲーム機で本格的なガンシューティング体験を実現した画期的なコントローラーです。それぞれのモデルは時代の技術を取り込み進化を遂げ、多くのプレイヤーに感動と興奮を与えました。その歴史は、家庭用ガンシューティングゲームの歴史そのものと言えるでしょう。

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