ガーナの地方行政区画

ガーナの地方行政区画

ガーナは、2018年以降、16の州（Region）から構成されています。これらの州は、さらに郡（District）と呼ばれる下位行政区画に分けられています。

現行の州（2018年以降）

2018年12月27日、ガーナでは新州創設を問う国民投票が実施され、その結果、賛成多数で承認されました。これにより、以下の4つの州が分割され、新たに6つの州が設置されました。

旧ブロング＝アハフォ州
(新)ブロング＝アハフォ州（2019年2月13日にボノ州に改称）
アハフォ州
ボノ・イースト州
旧ノーザン州
(新)ノーザン州
ノース・イースト州
サバンナ州
旧ウェスタン州
(新)ウェスタン州
ウェスタン・ノース州
旧ヴォルタ州
(新)ヴォルタ州
オティ州

過去の行政区画

英領ゴールド・コースト時代

かつてガーナは、英領ゴールド・コーストとして、以下の4つの行政区分に分けられていました。

ノーザン・テリトリー（Northern Territories）
アシャンティ王室植民地（Ashanti）
ゴールド・コースト植民地（Colony of the Gold Coast）
イギリス領トーゴランド（1922年に委任統治領として成立、1946年以降は信託統治領）

アシャンティ王国をはじめとする諸国家は、1902年までに保護国となり、植民地に組み込まれました。トーゴランドは、ゴールド・コースト植民地の一部として統治されていましたが、1956年に正式にゴールド・コースト植民地に併合されました。

1957年 - 1983年

1957年、ゴールド・コースト植民地はガーナとして独立しました。独立に伴い、上記の4つの行政区分は5つの州に再編されました。

ノーザン州（ノーザン・テリトリーとトーゴランド北部が合併）
アシャンティ州（アシャンティ王室植民地）
ウェスタン州（ゴールド・コースト植民地西部）
イースタン州（ゴールド・コースト植民地東部）
ヴォルタ州（ゴールド・コースト植民地のアンロ地区およびトング地区とトーゴランド南部が合併）

その後、以下の州の分立・新設が行われました。

1959年4月4日：アシャンティ州北部がブロング＝アハフォ州として分立。
1960年7月1日：ノーザン州北部がアッパー州として分立。
1970年7月：ウェスタン州東部がセントラル州として分立。
1982年7月23日：イースタン州のアクラおよび近隣地域がグレーター・アクラ州として分立。
1983年：アッパー州がアッパー・イースト州とアッパー・ウェスト州に分割。

1983年 - 2018年

アッパー州分割後の1983年から2018年までは、ガーナは10州に区分されていました。

下位区分：郡（District）

州の下位区分として、郡（District）が設置されています。郡は、人口規模に応じて以下のいずれかに分類されます。

基礎自治体または都市郡（Municipality / Municipal District）
大都市圏または大都市郡（Metropolis / Metropolitan District）

ガーナの地方行政区画は、歴史的な変遷を経て現在の形になっています。2018年の州の再編は、地方行政の効率化や地域住民のニーズへの対応を目的として行われました。

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