キコ・カレーロ

キコ・カレーロ（Kiko Calero, 1975年1月9日 - ）は、プエルトリコ・サントゥルセ出身の元プロ野球選手。右投右打の投手として活躍しました。本名はエンリケ・ノマール・カレーロ（Enrique Nomar Calero）。

経歴

プエルトリコの高校を卒業後、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミのMiami Dade Collegeに進学。1994年のMLBドラフトでデトロイト・タイガースから41巡目（全体1,142位）で指名を受けましたが、契約には至りませんでした。その後、同州マイアミガーデンズのSt. Thomas Universityへ移り、1996年のドラフトでカンザスシティ・ロイヤルズから指名を受けプロ入り。この時も27巡目（全体799位）と、ドラフト時の評価は決して高くはありませんでした。

長いマイナーリーグ生活を経て、2003年にセントルイス・カージナルスでメジャーリーグデビュー。主にリリーフとして26試合に登板し、防御率2.82という成績を残しました。翌2004年にはさらに投球内容が向上し、41試合の登板で12ホールド、防御率2.78、WHIP0.816を記録。ポストシーズンでもワールドシリーズ2試合を含む8試合に登板しました。

彼の活躍に注目したのがオークランド・アスレチックスでした。当時、緊縮財政下にあったアスレチックスは、先発投手陣の柱であったティム・ハドソンとマーク・マルダーの2人を放出し、年俸総額を削減することを決定。同時に、チームの方針を「絶対的な力を持つ先発陣にできる限り長いイニングを投げさせるスタイル」から「先発に5～6イニングを投げさせ、安定したブルペンにつなぐスタイル」へと転換させました。

その一環として、シーズン終了後の12月にカレーロはマルダーとのトレードで、ダン・ヘイレンやダリック・バートンと共にアスレチックスへ移籍。移籍1年目となる2005年には58試合、翌2006年には70試合に登板し、2年連続で防御率3点台前半の成績を収めました。しかし、2007年は肩を痛めて6月に故障者リスト入りするなど46登板にとどまり、防御率も5点台後半と低迷しました。

2009年は、フロリダ・マーリンズで67試合に登板。

2010年3月4日にニューヨーク・メッツとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加しましたが、5月16日に放出されました。その後、6月10日にロサンゼルス・ドジャースと契約し、AAA級アルバカーキ・アイソトープスに配属されましたが、再び放出されるまでに15試合に登板しました。

詳細情報

年度別投手成績
年度別守備成績

背番号

40（2003年 - 2004年、2009年）
50（2005年 - 2008年）

代表歴

* 2006 ワールド・ベースボール・クラシック・プエルトリコ代表

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