キャッツ・シアター

キャッツ・シアター

劇団四季のミュージカル『CATS』を上演するために特別に設置された劇場「キャッツ・シアター」。この劇場は、作品の魅力を最大限に引き出すためのユニークな構造と、その土地ごとの特色を反映した仮設劇場として、観客に特別な体験を提供してきました。ここでは、過去に存在した東京と横浜のキャッツ・シアターを中心に、その歴史と特徴を詳しく解説します。

キャッツ・シアター（東京）

五反田

2004年、東京都品川区東五反田に、最初のキャッツ・シアターが誕生しました。この劇場は、劇団四季が『CATS』を上演するためだけに建てられた仮設劇場で、敷地面積は3,389平方メートルを誇りました。古代ギリシャの円形劇場を模したデザインが特徴で、観客は舞台との一体感を感じることができました。

• - 構造:

- 1階最後列まで約16m、2階最前列までは約13.5m、2階最後列までは約16.5m
- 約1,200席（1階：約770席、2階：約430席）

2004年11月11日にオープンしてから、2009年5月3日の千秋楽まで、1,563回もの公演が行われ、総入場者数は177万人に達しました。当初は2009年4月19日が千秋楽の予定でしたが、関係各所との交渉によりゴールデンウィークまで延長されました。この劇場は、多くの観客に感動を与え、その役目を終えました。

大井町

2018年、品川区広町に位置する積水ハウスミュージカルシアター 四季劇場［夏］に隣接する形で、新たなキャッツ・シアターが設置されました。この劇場は、大井町地区の再開発に伴い、2021年6月20日に閉館しました。

• - アクセス:

- JR京浜東北線、東急大井町線、東京臨海高速鉄道りんかい線 大井町駅から徒歩約5分
- 積水ハウスミュージカルシアター 四季劇場［夏］と隣接

キヤノン・キャッツ・シアター（横浜）

2009年、東京公演の終了後、横浜市みなとみらい地区に新たなキャッツ・シアターが建設されました。これは横浜港開港150周年を記念するイベントの一環として招致されたもので、劇団四季のスポンサーであるキヤノンの名を冠し、「キヤノン・キャッツ・シアター」と命名されました。

• - 構造:

- 座席数：約1,100席

この劇場は2009年11月11日にオープンし、3年間の公演を経て、2012年11月11日に千秋楽を迎えました。横浜公演では、以下のキャストが初演を務めました。

横浜キャッツ 開幕時キャスト

• - グリザベラ（早水小夜子）
• - ジェリーロラム＝グリドルボーン（秋夢子）
• - ジェニエニドッツ（磯津ひろみ）
• - ランペルティーザ（谷口あかり）
• - ディミータ（団こと葉）
• - ボンバルリーナ（西村麗子）
• - シラバブ（五所真理子）
• - タントミール（高倉恵美）
• - ジェミマ（金平真弥）
• - ヴィクトリア（千堂百慧）
• - カッサンドラ（蒼井蘭）
• - オールドデュトロノミー（種井静夫）
• - アスパラガス＝グロールタイガー／バストファージョーンズ （村俊英）
• - マンカストラップ（芝清道）
• - ラム・タム・タガー（阿久津陽一郎）
• - ミストフェリーズ（松島勇気）
• - マンゴジェリー（川東優希）
• - スキンブルシャンクス（岸佳宏）
• - コリコパット（入江航平）
• - ランパスキャット（桧山憲）
• - カーバケッティ（松永隆志）
• - ギルバート（龍澤虎太郎）
• - マキャヴィティ（金久烈）
• - タンブルブルータス （川野翔）

歴史

キャッツ・シアターは、ミュージカル『CATS』の公演に合わせて各地に建設される仮設劇場です。この他にも、日本各地で公演が行われており、その詳細については「キャッツ（日本での公演）」を参照してください。

まとめ

キャッツ・シアターは、単なる劇場ではなく、ミュージカル『CATS』の世界観を具現化するための特別な空間です。東京と横浜の劇場は、それぞれ異なる特徴を持ちながらも、多くの観客に感動と興奮を与え続けてきました。これらの劇場は、仮設という形でありながら、その存在はミュージカル史に深く刻まれています。

[外部リンク]

• - キャッツ・シアター | 劇場情報（劇場・アクセス） | 劇団四季

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