キャロッピー号

キャロッピー号は、熊本県菊池郡菊陽町が運行するコミュニティバスの愛称です。町内を巡回する4つの路線があり、地域住民の移動手段として重要な役割を担っています。

概要

キャロッピー号は、以下の4つの路線で構成されています。

中央循環線（西）
中央循環線（東）
西部線
南部線

これらの路線は、町内の主要な施設や住宅地を結び、住民の日常生活をサポートしています。

沿革

キャロッピー号の歴史は、2003年10月に「菊陽町町内巡回バス」として運行を開始したことに始まります。当初は6路線で運行されていましたが、2008年10月にはダイヤ改正とともに南部線が新設されました。

2013年10月には、大幅な再編が行われ、路線名が変更されました。また、新型車両が導入され、既存の車両も専用のラッピングが施され、愛称が「キャロッピー号」と命名されました。この時、路線は7路線から6路線（中央環状線・東部環状線・南部環状線・北部環状線・西部線・南部線）に変更されました。

2020年 1月26日には、菊陽町の「公共交通体系見直し計画」に基づき、路線の再編が行われ、6路線から4路線に集約されました。同時に、一部の区間や停留所が廃止され、空白地域では乗合タクシー（菊陽タクシーが運行）による輸送が行われるようになりました。

2024年 4月1日には、中央循環線と乗合タクシーの一部が見直されました。中央循環線は、東西ルートを統合し、乗り継ぎなしのシンプルなルートに変更されました。また、利用の少ない区間や停留所、夕方の便が廃止され、その代替として乗合タクシーが利用できるようになりました。この見直しは、バスの定時運行化、路線網の簡素化、運転士不足、働き方改革関連法の適用開始（2024年問題）への対応を目的としています。

運賃・運行会社

キャロッピー号の運行は、産交バス（大津営業所）と熊本電鉄バス（辻久保営業所）に委託されています。

運賃は、大人100円、子供50円の均一運賃です。未就学児は無料です。キャロッピー号の別コースや乗合タクシーへの乗り継ぎ割引も利用できます。

キャロッピー号専用の回数券（100円×6枚綴り500円）も販売されています。

バス会社が発行する定期券やその他の乗車券（SUNQパスや各社共通1日乗車券など）は利用できません。ただし、熊本地域振興ICカード（くまモンのIC CARD）は利用可能です。かつては全国交通系10社ICカードも利用できましたが、2024年 11月15日を以って取り扱いが終了しました。

コース

キャロッピー号の各路線の詳細なコースは以下の通りです。

中央循環線

運行日：日曜日から金曜日
運行回数：1日2便（左回り・右回り）
運行会社：産交バス

左回り
菊陽町役場 - 緑陽台東 - 緑ヶ丘 - あさひヶ丘公民館前 - 平の上 - あさひヶ丘 - あさひヶ丘西 - カリーノ菊陽 - 廣街道 - 津久礼 - あさひヶ丘 - 菊陽町図書館 - さんふれあ前 - 菊陽病院入口 - 菊陽西小学校前 - 光の森産交 - 光の森6丁目 - 光の森3丁目 - キャロッピア - 光の森2丁目 - 光の森駅 - ゆめタウン光の森 - 東ヶ丘団地 - 石坂 - 三里木中 - 三里木 - カリーノ菊陽 - あさひヶ丘西 - あさひヶ丘 - 津久礼ヶ丘 - ひばりヶ丘 - 宮の上 - 菊陽町役場

右回り
左回りの逆回り

西部線

運行日：月曜日・水曜日・金曜日
運行回数：1日4便（往路・復路）
運行会社：熊本電鉄バス

往路
向陽台 - 西花立 - 花立 - 平和会館前 - 尚絅大学前 - 八久保 - 武蔵ヶ丘北口 - 武蔵ヶ丘車庫前 - 武蔵ヶ丘小学校前 - 武蔵ヶ丘 - ほっとステーション前 - 武蔵ヶ丘東 - 武蔵ヶ丘中学校前 - ニュータウン入口 - キャロッピア - 光の森二丁目 - ゆめタウン光の森 - 光の森駅 - 境の松 - 新成南 - 三里木北 - 竹迫踏切 - 菊陽病院入口 - さんふれあ前 - 菊陽町図書館 - あさひヶ丘 - 津久礼ヶ丘 - ひばりヶ丘 - 宮の上 - 菊陽町役場

復路
往路の逆回り

南部線

運行日：月曜日から金曜日
運行回数：往路1日1便、復路1日2便
運行会社：産交バス

往路
戸次上村 - 戸次 - 馬場楠 - 上村 - 曲手東 - 曲手 - 熊本リハビリテーション前 - 道明入口 - 井口 - 東熊本第二病院前 - 農協倉庫前 - 下辛川 - 上辛川 - 上辛川東 - 曲手

復路
往路の逆回り

車両

キャロッピー号の車両は、町の特産品であるニンジンをイメージしたオレンジ色と、豊後街道の杉並木をイメージした緑色を基調としたデザインが施されています。また、町のマスコットキャラクターである「キャロッピー」がデザインされています。

2013年10月1日からは、小型バスの日野・ポンチョが新たに導入され、既存の車両にも同様のデザインのラッピングが施されました。町内巡回バス時代は、一般路線バスの車両と共通運用で運行されていました。

脚注

詳細な情報については、菊陽町の公式サイトをご確認ください。

関連項目

菊陽町
産交バス
熊本電気鉄道
日本のコミュニティバス一覧

外部リンク

巡回バス時刻表検索システム - 菊陽町公式サイト

もう一度検索