SUNQパス

SUNQパス：九州・山口を自由に旅する3日間・4日間乗り放題パス

SUNQパスは、九州地方と山口県下関地区の広範囲を網羅するバス路線を、3日間または4日間乗り放題で利用できるお得な乗車券です。九州観光を計画している方にとって、移動手段の確保と費用削減に役立つでしょう。本記事では、SUNQパスの詳細について解説します。

SUNQパスの名称の由来

SUNQパスは「Thank you（サンキュー）」と「SUNQ」を掛け合わせた名称です。「SUN」は九州の太陽をイメージし、3日間という有効期間を表しています。「Q」は「九州」を意味しており、これらの要素が組み合わさってSUNQとなっています。

SUNQパスの種類

SUNQパスには、有効エリアと有効期間によって以下の3種類があります。

全九州+下関版 (青色・緑色): 九州7県全域と山口県下関地区の約2,400路線のバスと4航路の船舶を利用できます。3日間用と4日間用があり、それぞれ価格が異なります。
北部九州+下関版 (濃い橙色): 福岡、佐賀、長崎、熊本、大分5県と下関地区の約1,500路線のバスと3航路の船舶を利用できます。3日間用のみです。
南部九州版 (黄色): 熊本、宮崎、鹿児島3県と1航路の船舶を利用できます。3日間用のみです。

SUNQパスの購入方法

SUNQパスは、以下の方法で購入できます。

バス事業者窓口: SUNQパス運営委員会加盟バス事業者の窓口（バスターミナル、営業所など）
西鉄天神大牟田線の一部駅
九州内の空港 (一部除く)
主要高速バスターミナル: 南海高速BC、近鉄高速BCなど主要都市の高速バスターミナル
指定旅行会社: 西鉄旅行、HIS、JTBなど主要旅行会社
コンビニエンスストア: セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート（引換券方式）
インターネット: 株式会社イーティックスが運営するウェブサイト（クレジットカード決済）
航空機内: Peach Aviation、ジェットスター機内（到着空港で引換）

コンビニエンスストアで購入する場合は、引換券を発行してもらい、九州内の窓口でSUNQパスと交換する必要があります。引換券は購入後1ヶ月以内に交換する必要があります。また、インターネットで購入する場合は、クレジットカード決済のみで、別途送料がかかります。

SUNQパスの利用方法

SUNQパスの利用方法は、乗車するバスの種類によって異なります。

事前予約不要・降車時決済路線: 降車時に運転手にSUNQパスを提示します。
事前予約制高速バス路線: 予約窓口でSUNQパスを提示し、座席指定券を受け取ります。電話予約の場合も、SUNQパス利用を伝え予約する必要があります。
船舶: 利用方法は航路によって異なり、関門汽船ではクーポン券の提示が必要な場合があります。熊本フェリーや島鉄フェリーでは、窓口でSUNQパスを提示し乗船券を受け取る必要があります。

SUNQパスが利用できない路線

以下の路線ではSUNQパスは利用できません。

SUNQパス運営委員会に加盟していない事業者の路線
一部の高速バス路線（さつきhighway、ユタカライナーなど）
本州・四国と九州を結ぶ高速バス（一部路線を除く）
九州横断バス以外の定期観光バス
一部のコミュニティバス
桜島フェリーの観光船
福岡市営渡船
日田彦山線BRT「ひこぼしライン」
エリアを跨いでのバス路線（エリア内のみ乗車する場合でも利用不可）

その他注意事項

SUNQパスが利用できる路線のバスには、ステッカーが貼られています。
鉄道、路面電車では利用できません。
紛失した場合の再発行はありません。
パスの提示がない場合は、通常運賃が適用されます。
払い戻しは券面記載日の前日までです。
天候不良などによる運休の場合でも、払い戻しや利用期間延長は行いません。
小児、障害者割引はありません。

SUNQパスの歴史

SUNQパスは、国土交通省の実証実験の一環として2005年に発売開始されました。当初は北部九州の高速バス路線のみが対象でしたが、その後、一般路線バスや南部九州、下関地区、さらには船舶への利用範囲が拡大し、現在の形になっています。

まとめ

SUNQパスは、九州地方と下関地区を効率的かつ経済的に旅行するための優れたツールです。旅行前に利用規約をよく確認し、快適な旅をお楽しみください。

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