キョウエイマーチ

キョウエイマーチについて

キョウエイマーチ（欧字名: Kyoei March、1994年4月19日 - 2007年5月9日）は、日本の競走馬であり、繁殖牝馬としても知られています。彼女は1997年に桜花賞（GI）を制覇し、さらには報知杯4歳牝馬特別（GII）、ローズステークス（GII）、阪急杯（GIII）等、数々の重賞を勝ち取った実績を持っています。主に騎手松永幹夫が手綱を取り、のちに秋山真一郎が後任として彼女を導きました。

競走馬時代

デビュー前

キョウエイマーチは1994年4月に北海道門別町のインターナショナル牧場で誕生しましたが、出生時に脚部に不安を抱えていたため、デビューまでは懸命な治療が施されました。

2歳（旧3歳）

1996年10月に競馬界にデビューし、阪神競馬場のダート1200mで行われた新馬戦で圧倒的な勝利を収めました。この際、彼女が2着に引き離した相手は菊花賞で後に優勝を果たす馬・マチカネフクキタルでした。しかし、年内は2戦1勝の成績に終わりました。

3歳（旧4歳）

1997年の春には寒梅賞、エルフィンステークスでの連勝を果たし、桜花賞トライアルの報知杯4歳牝馬特別でも圧勝しました。迎えた桜花賞では不利な大外枠からの出走ながら、驚異的なパフォーマンスを見せて優勝。これにより初のGIタイトルを獲得しました。

続くオークスでは期待が高まりながらも11着と大敗。しかしその後のローズステークスでリベンジを果たし、秋華賞では再びメジロドーベルに敗北しました。スプリント戦でも活躍する姿を見せ、マイルチャンピオンシップに出走するも惜しくも2着。

4歳（旧5歳）

古馬となった彼女は主戦騎手が秋山真一郎に変わりますが、勝利には恵まれず。フェブラリーステークスに出走し、再びダートに挑戦するも結果は5着止まり。続く阪急杯にて待望の重賞制覇を果たしました。

5歳（旧6歳）

引退の噂もあったものの、現役を続けることに。久々に連対を果たした次のマイラーズカップでは2着に入りますが、その後は勝ち星から遠ざかります。

6歳（旧7歳）

この年には京都金杯に出走し、見事勝利を収めました。これは桜花賞優勝馬としては数少ない記録となりますが、その後のレースでは成績を残せず、引退を決意し繁殖牝馬に転身しました。

繁殖牝馬時代

繁殖生活はノーザンファーム早来牧場で過ごし、2007年に出産時に死亡しました。残した産駒はやや不安定な成育を見せたものの、その後に生まれた子孫は繁栄を続け、ヴィートマルシェを通じて新たな重賞馬を輩出するなどしています。特に彼女の血統から生まれる牝系は徐々に広がりを見せています。

まとめ

キョウエイマーチは彼女自身の競走成績以上に、繁殖牝馬としても名を残した競馬界の重要な存在です。その優れた血統は後世に繋がり、多くの名馬を生み出しています。彼女の栄光の記録は、今後も競馬ファンの間で語り継がれていくことでしょう。

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