キング・アブドゥルアズィーズ国際空港

キング・アブドゥルアズィーズ国際空港は、サウジアラビアのジッダにある国際空港で、同国初代国王アブドゥルアズィーズ・イブン＝サウードにちなんで命名されました。この空港は、サウジアラビアの空の玄関口として重要な役割を担っています。

概要

空港の建設は1974年に始まり、1980年に竣工、1981年5月31日に開港しました。その後、既存ターミナルの改修や新ターミナルの建設を含む大規模な拡張計画が2006年秋に着工され、現在も発展を続けています。

ターミナル

この空港には、主に3つのターミナルがあります。

ハッジ・ターミナル

ジッダはイスラム教の聖地マッカ（メッカ）に最も近い大都市であるため、この空港には独特のターミナルが存在します。それは「ハッジ・ターミナル」と呼ばれる第3ターミナルで、ハッジ（メッカ巡礼）の時期にのみ使用され、メッカへ向かう巡礼者専用となっています。このターミナルを利用する航空会社は、主にイスラム諸国の航空会社ですが、エールフランスやアメリカ発のワールド・エアウェイズなど、例外も存在します。

ハッジ・ターミナルの設計はゴードン・バンシャフトによるもので、その広さは465,000平方メートル、全館面積は570,000平方メートルに及びます。香港国際空港のターミナルが完成するまでは、世界最大の空港ターミナルでした。100エーカー（405,000平方メートル）の敷地に、テントのような構造の屋根が連なっており、その屋根は通常のテント地ではなく、白色のガラス繊維の布でできています。ターミナル内にはモスクも併設され、同時に8万人の旅客を収容できる能力を持っています。

南北ターミナル

北ターミナルは、世界各国の航空会社が使用しています。一方、南ターミナルはサウジアラビアの国営航空会社であるサウディアの専用となっています。サウディアはジッダを拠点としているため、多くの国内線・国際線がこの南ターミナルから発着しています。

利用状況

この空港は、多くの国際線が発着しており、中東地域における重要なハブ空港としての役割を果たしています。以下に主な就航路線を示します。

（就航路線については、具体的なリストは情報源がないため省略します。原文では、注記として「ジェッダと記載された目的地の間でどこかの空港を経由する可能性がある」という記述があります。）

貨物

キング・アブドゥルアズィーズ国際空港は、旅客輸送だけでなく、貨物輸送の拠点としても重要な役割を担っています。詳細な情報については、別途調査が必要です。

事故

過去に、この空港に関連するいくつかの重大な事故が発生しています。

ナイジェリア航空2120便墜落事故: 1991年に、この空港を離陸直後のナイジェリア航空2120便が墜落し、多くの犠牲者が出ました。
アメリカ空軍KC-135エンジン脱落事故: 同じく1991年には、アメリカ空軍のKC-135が離陸時にエンジンを脱落させる事故が発生しました。幸いにも、死傷者は出ませんでした。

これらの事故は、航空安全に対する重要性を改めて認識させる出来事となりました。


キング・アブドゥルアズィーズ国際空港は、サウジアラビアの重要な国際空港として、今後もその役割を担い続けるでしょう。

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