ギフト・ンゴエペ

ムポ・ギフト・ンゴエペ

ムポ・ギフト・ンゴエペ（Mpho' Gift Ngoepe, 1990年1月18日 - ）は、南アフリカ共和国リンポポ州ピーターズブルグ出身の元プロ野球選手（内野手）、野球指導者。右投右打。

メディアによっては「ンゴペ」、「エンゴーペ」、「ヌゴーペ」などと表記されるが、「ンゴーペイ(発音：n-GO-pay)」と読むのがより近い。

MLBが初めて契約を結んだ黒人の南アフリカ共和国出身選手であり、史上初の南アフリカ共和国出身のメジャーリーガーにして、史上初のアフリカ大陸出身のメジャーリーガーである。
弟のビクター・ンゴエペもパイレーツ傘下に所属していたプロ野球選手。

経歴

プロ入り前

母親が働いていた南アフリカ共和国の野球チーム、ランドブルク・メッツのクラブハウスで育つ。幼い頃から野球に親しみ、2008年にはイタリアのMLBアカデミーに所属し、バリー・ラーキンから打撃指導を受けた。

プロ入りとパイレーツ時代

2008年9月にピッツバーグ・パイレーツと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせる。
2012年にはA+級ブレイデントン・マローダーズでプレーし、フロリダ・ステートリーグで最も守備の良い遊撃手に選ばれた。
2015年11月5日にメジャー契約を結び、40人枠入りを果たす。

2016年にはWBC予選の南アフリカ代表に選出され、オーストラリア戦で先頭打者本塁打を放つも、チームは予選敗退。AAA級インディアナポリス・インディアンスでは、遊撃手として102試合に出場。打率.217、8本塁打という成績を残したが、ミート面に課題を残した。守備面では高い能力を示したが、8月にはバーでの乱闘事件を起こし、出場停止処分を受けた。

2017年、AAA級で開幕を迎え、4月25日にメジャー昇格の知らせを受ける。翌26日にメジャーデビューを果たし、南アフリカ共和国出身者として、またアフリカ大陸出身選手として初のメジャーリーガーとなった。初打席で初安打を記録。4月28日の試合では初の猛打賞を記録した。この年は28試合に出場し、打率.222、6打点の成績を残した。

ブルージェイズ時代

2017年11月20日にトレードでトロント・ブルージェイズへ移籍。
2018年5月3日にDFAとなり、AAA級バッファロー・バイソンズへ配属。8月13日に解雇された。冬季はオーストラリアン・ベースボールリーグのシドニー・ブルーソックスに参加。

ブルージェイズ退団後

2019年はフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結ぶも解雇。その後、古巣パイレーツとマイナー契約を結び、再び解雇。独立リーグのアトランティックリーグでプレー。冬季はシドニー・ブルーソックスに参加。

2020年冬季からはオーストラリアン・ベースボールリーグのメルボルン・エイシズに参加。2021年には独立リーグのケベック・キャピタルズと契約し、シーズン終了後に退団。

現役引退後

2022年3月、オーストラリアのクラブチーム、ニューポート・ラムズのコーチに就任。同年9月にはWBC予選の南アフリカ代表に選手として選出された。
2023年からは、アリゾナ・ダイヤモンドバックス傘下ルーキー級ACLダイヤモンドバックスのコーチを務めている。

プレースタイル

元々はスイッチヒッターとしてプレーしていた。

詳細情報

年度別打撃成績

(省略)

年度別守備成績

(省略)

背番号

61（2017年 - 2018年）

代表歴

2009 ワールド・ベースボール・クラシック南アフリカ代表
2013 ワールド・ベースボール・クラシック南アフリカ代表
2017 ワールド・ベースボール・クラシック南アフリカ代表
* 2023 ワールド・ベースボール・クラシック南アフリカ代表

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