ギャグパラダイス!俺たちにカギはない

ギャグパラダイス!俺たちにカギはない

『ギャグパラダイス!俺たちにカギはない』は、1986年9月29日に日本テレビ系列で放映された単発のコメディドラマです。この番組は、ロート製薬の一社提供によって制作され、月曜19:30から20:00（JST）に放送されました。劇団SETの三宅裕司が主演を務め、彼の下で多くの出演者が作品を彩りました。

この番組の放送枠では、過去に『大きなお世話だ』や『（新）ごきげん月曜7時半』が制作され、それらも同じく劇団SETが出演していました。しかし、本作の特異点は全編が野外ロケで制作された点です。一般的にはスタジオでの収録が行われることが多い中、屋外で演じられたそのスタイルは視聴者に新鮮な印象を与えたでしょう。

『ギャグパラダイス!俺たちにカギはない』は、その放送後すぐに日本テレビ系列のロート製薬一社提供番組としての歴史に一つの区切りをつけました。この流れは、1963年2月に始まった時代劇『白面剣士 牛若天狗』から始まり、数々の人気番組を世に送り出してきた点でも重要な意味を持っています。例えば、『底ぬけ脱線ゲーム』や『ほんものは誰だ?!』などがその一部です。

ロート製薬の提供番組は、合計23年7か月という長い歴史を経て、次の作品へと移行しました。『セーラー服反逆同盟』がその後継番組として登場し、ロート製薬は引き続き各社扱いとして番組を支え続けました。また、1989年10月には読売テレビ制作枠に変更された後も、ロート製薬はスポンサーとして関与しましたが、1990年3月には『YAWARA!』の途中で降板することとなりました。

番組の主要なキャストには、三宅裕司のほかに小倉久寛、山崎大輔、永田耕一、八木橋修、石井桂子、三谷悦代、野添義弘、今村明美、山中麻里、寺脇康文、保坂広美などが名を連ねており、各々が独特のキャラクターを魅力的に演じていました。

また、スタッフ面では大沢直行が脚本を担当し、演出には武村数夫が関わりました。技術協力にはニユーテレスが参加し、番組の視覚的な部分を支えました。さらに、カメラや音声、照明などの技術面でも、各専門家が集まり、作品のクオリティ向上に寄与しました。

この作品のオープニングテロップには、ロート製薬の当時の企業ロゴが表示され、「提供 ROHTO ロート製薬」という形で特別バージョンとして制作されました。視聴者には、特にそのクレジットのスタイルが印象的であったかもしれません。コメディ作品としては唯一の番組でもあり、また、これまでの番組とは異なり、効果音を使用しないことで独自の雰囲気を創出した点も特筆すべきポイントの一つです。

このように『ギャグパラダイス!俺たちにカギはない』は、日本テレビにおける一つの文化や歴史の一部として、視聴者の記憶に残る作品となりました。

もう一度検索