クニノハナ

クニノハナの概要

クニノハナは、日本の競走馬および繁殖牝馬として知られ、特に1970年に創設されたビクトリアカップの第1回優勝馬として名を刻んでいます。主戦[[騎手]]には目野哲也が指名され、その後の活躍を見せました。彼女は競走馬としてのキャリアを追求した後、繁殖牝馬としても役立つ存在となり、彼女の血統を受け継いだ馬も数多く活躍しています。

経歴とデビュー

クニノハナの誕生までには、馬主の内藤博司と管理調教師の内藤繁春の兄弟の協力が重要な役割を果たしました。博司は実業家として成功を収める一方で、繁春は競馬界での厩舎経営に苦しんでいました。繁春は義兄である鈴木和雄の厩舎を再建するため、博司に所有馬を預託するよう依頼しましたが、初めは地味な血統の馬ばかりでした。これに対し博司は、血統の良い馬が欲しいと考え、人気のある種牡馬ネヴァービートの産駒を購入することにしましたが、なかなか良い馬を見つけることができず、280万円で購入した牝馬は体質が弱く、骨軟症という病を抱えていました。

競走成績

1969年12月に阪神競馬場でデビューしたクニノハナは、幼駒の頃から体質に悩まされながらも、翌年2月1日の未勝利戦で初勝利を挙げました。その後の数戦では思うような成績を残せず、特に桜花賞では大敗を喫します。しかし、前向きに続けた結果、秋に復帰すると、300万下条件戦で3勝目を挙げ、以降連勝を続けました。特に京都牝馬特別での重賞初勝利は、繁春と博司、そして目野にとって特別な意味を持つ瞬間となりました。

11月22日に出走したビクトリアカップでは5番人気で、他の有力馬が不在という条件の中で、辛勝を収めたことは大きな偉業でした。競技後の祝勝会では、繁春が博司からの言葉に心を打たれたことを記録に残しています。

引退後も活躍し、金杯（西）で3着に入りました。残念ながら、以降は優れた成績は残せず、6月の阪急杯を最後に競走馬を引退し、繁殖牝馬としての道を歩みました。競走馬としての獲得賞金は4000万円を超え、苦労を経てもなお高い評価を得ました。

繁殖牝馬としての活躍

引退後は、北海道浦河町の本巣牧場で繁殖牝馬として新たな役割に就きました。彼女の第5仔サロニカクインは中央競馬で6勝を挙げましたが、他の産駒は目立った成果を残すことができませんでした。1989年の出産を最後に、繁殖からの役割を変えることになりました。

さらに1991年の有馬記念では、クニノキヨコの仔であるダイユウサクが圧倒的に人気を集めたメジロマックイーンを破り、勝利を収めるという波乱を巻き起こしました。この結果、クニノハナの血統が未来に向けた新たな一歩を踏み出すこととなりました。

最後に

クニノハナはその競走成績や繁殖成績を通じて、日本の競馬界に多大な影響を与えた偉大な馬とされています。彼女の活躍は、今でも多くの競馬ファンに記憶され、愛され続けているのです。

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