クリス・バーク (野球)

クリス・バーク（Christopher Allen Burke, 1980年3月11日 - ）は、アメリカ合衆国ケンタッキー州ルイビル出身の元プロ野球選手。主に二塁手や外野手として活躍し、右投右打であった。

経歴

元々は遊撃手だったが、アダム・エバレットの存在や自身の右肩の故障もあり、マイナー時代に二塁手へコンバートされた。

ヒューストン・アストロズ時代 (2001 - 2007)

2001年のMLBドラフトで、ヒューストン・アストロズから1巡目（全体10位）で指名を受け、プロ入り。A級ミシガン・バトルキャッツでは、打率.300、3本塁打、21盗塁と好成績を残した。守備では遊撃手として出場し、経験を積んだ。

2002年にはAA級ラウンドロック・エクスプレスに昇格。セカンドとショートを守り、着実に実力をつけた。

2003年もラウンドロックでプレーし、打率.301、34盗塁を記録。テキサスリーグで2位の盗塁数を誇った。オールスター・フューチャーズゲームにも選出された。

2004年はAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズで打率.315、16本塁打、37盗塁と素晴らしい成績を残し、パシフィックコーストリーグの盗塁王に輝いた。2年連続でオールスター・フューチャーズゲームにも選出。7月にはメジャーデビューを果たしたが、出場機会は限られた。

2005年、ジェフ・ケントの後継者として期待され、108試合に出場。主にレフトを守り、高い守備力を見せた。特に、アトランタ・ブレーブスとのNLDS第4戦、延長18回裏に放ったサヨナラホームランは、彼のキャリアにおけるハイライトの一つである。セントルイス・カージナルスとのNLCSでも本塁打を記録した。

2006年は、キャリアハイとなる123試合に出場。打率.276、9本塁打と打撃面でも成長を見せた。セカンド、センター、レフトなど複数のポジションをこなした。

2007年は不調に苦しみ、マイナー降格も経験。最終的に111試合に出場したが、打率は.229にとどまった。

アリゾナ・ダイヤモンドバックス時代 (2008)

2007年12月、ホセ・バルベルデとのトレードでアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍。86試合に出場したが、打率.194と低迷した。ファーストやサードも守るなど、ユーティリティ性を見せた。

サンディエゴ・パドレス時代 (2009)

2009年1月、サンディエゴ・パドレスと契約。一時シアトル・マリナーズへ移籍したが、すぐにパドレスへ復帰。32試合に出場し、打率.207だった。ショートを中心に守備に就いたが、6月にFAとなった。

アトランタ・ブレーブス時代 (2009)

2009年6月、アトランタ・ブレーブスと契約。AAA級グウィネット・ブレーブスで73試合に出場し、打率.285を記録したが、メジャー昇格は果たせなかった。

シンシナティ・レッズ時代 - 引退 (2010)

2009年12月、シンシナティ・レッズと契約。2010年は、故郷のルイビル・バッツ（AAA級）でプレーしたが、6月にリリースされた。この年限りで現役を引退。

引退後

引退後は、自身の名を冠した野球アカデミーを運営する傍ら、ESPNでアマチュア野球のアナリストとして活動している。

クリス・バークは、ユーティリティプレーヤーとして様々なポジションをこなし、記憶に残る一打を放つなど、メジャーリーグで確かな足跡を残した。

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