クリス・ミドルトン

クリス・ミドルトン：NBAの舞台で輝くオールラウンダー

ジェームズ・クリスチャン・ミドルトン（James Khristian Middleton）は、1991年8月12日生まれ、アメリカ合衆国サウスカロライナ州チャールストン出身のプロバスケットボール選手です。現在はNBAのワシントン・ウィザーズに所属し、主にスモールフォワードとして活躍しています。

高校・大学時代

高校時代からその才能は広く知られており、サウスカロライナ州の最優秀選手に選出されるほどでした。全米クラスの選手として、セントジョセフ大学、バージニア工科大学、サウスカロライナ大学など、多くのNCAA1部校からスカウトを受けました。最終的にテキサスA&M大学に進学し、1年生から主力として活躍、NCAAトーナメントにも出場を果たしました。

プロとしてのキャリア

デトロイト・ピストンズ (2012-13)

3年生を終えた2012年、NBAドラフトにエントリーし、デトロイト・ピストンズから2巡目39位で指名され、NBA入りを果たしました。2012年9月15日にピストンズとルーキー契約を結びましたが、1年目の2012-13シーズンでは、出場機会は27試合に留まりました。

ミルウォーキー・バックス (2013-)

2013年オフ、ブランドン・ジェニングスのサイン・アンド・トレードによる大型トレードで、ブランドン・ナイトと共にミルウォーキー・バックスに移籍しました。この移籍がミドルトンにとって大きな転機となります。バックスに加入した2013-14シーズンは、全82試合に出場（64試合で先発）、平均30.0分の出場で12.1得点、3.8リバウンド、2.1アシスト、1.0スティールを記録しました。

2014-15シーズンには、重要な場面で逆転ブザービーター3ポイントシュートを2度も決めるなど、勝負強さを見せました。このシーズンは79試合に出場し、平均13.4得点を記録しました。

2015-16シーズンには、バックスと5年7000万ドルで再契約。79試合に出場し、平均18.2得点、4.2アシスト、1.7スティールを記録し、チームの中心選手としての地位を確立しました。

2016-17シーズンは、開幕前にハムストリングを負傷し、シーズンの大半を欠場しましたが、29試合に出場し、平均14.7得点を記録しました。

2017-18シーズンには、自身初の40得点以上となる43得点を記録。また、初のトリプルダブルも達成するなど、飛躍のシーズンとなりました。全82試合に出場し、平均20.1得点を記録し、自身初めて平均20得点を超えました。プレーオフでは、ボストン・セルティックスとの1回戦で、エースのヤニス・アデトクンボと共にチームを牽引しました。

2018-19シーズンには、NBAオールスターゲームに初選出。チームはカンファレンス決勝まで進出しましたが、トロント・ラプターズに敗れました。

2019-20シーズン、ワシントン・ウィザーズ戦で自身初の50得点以上となる51得点を記録。このシーズンは、FG成功率49.7%、3P成功率41.5%、フリースロー成功率91.6%と高い数字を記録しましたが、50-40-90クラブの達成はなりませんでした。

2020-21シーズン：NBAチャンピオン

プレーオフでは、1回戦でマイアミ・ヒートを破り、カンファレンス・セミファイナルでブルックリン・ネッツと対戦。激戦の末、4勝3敗でネッツを下し、カンファレンス・ファイナルに進出。アトランタ・ホークスを破り、1974年以来となるNBAファイナルに進出しました。フェニックス・サンズとのファイナルでは、第4戦でプレーオフ・キャリアハイとなる40得点を記録。第6戦では、試合終了間際に決定的なゴールを決め、チームを勝利に導き、自身初のNBAチャンピオンに輝きました。

2021-22シーズンには、レイ・アレンを抜き、バックスのクラブ通算得点歴代10位となりました。

プレースタイル

アウトサイドシュートを得意とし、3ポイントシュートの成功率は4割を超える高さを誇ります。また、ジェイソン・キッドHCの指導の下、ディフェンス力も向上しました。攻守にわたりチームに貢献する、欠かせない存在です。

2015年には、NBAで最も過小評価されている選手の一人として報じられました。

背番号

32 (2012-2013, デトロイト・ピストンズ)
22 (2013-, ミルウォーキー・バックス)

クリス・ミドルトンは、その才能と努力でNBAの舞台で輝き続ける、注目の選手です。

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