クリス・レイ

クリストファー・トーマス・レイ（Christopher Thomas Ray, 1982年1月12日 - ）は、フロリダ州タンパ出身の元メジャーリーグベースボールの投手です。右投右打で、リリーフとして活躍しました。

プロ入りとオリオールズ時代

2003年のMLBドラフトでボルチモア・オリオールズから3巡目指名を受け、プロとしてのキャリアをスタートさせました。2005年にはメジャーリーグに昇格し、リリーフとして好成績を記録。防御率は2.66と安定し、投球回数を上回る奪三振を記録するなど、その実力を発揮しました（奪三振率9.52）。

2006年には、開幕からクローザーに抜擢され、33セーブを挙げる活躍を見せました。若きクローザーとして、将来を嘱望されました。

相次ぐ怪我と苦難の時期

2007年8月、右肘の張りを訴え故障者リスト入り。骨棘を取り除く手術を受けた際、靭帯の損傷も見つかり、トミー・ジョン手術を受けることとなりました。これにより、長期離脱を余儀なくされました。

2009年のオフには、ケビン・ミルウッドとのトレードで、ベン・スナイダーと共にテキサス・レンジャーズへ移籍。新天地での活躍を目指しましたが、怪我の影響もあり、かつての輝きを取り戻すことはできませんでした。

ジャイアンツ、マリナーズ時代

2010年6月30日には、ベンジー・モリーナ、マイケル・メインとのトレードでサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍。しかし、同年12月2日にはノンテンダーFAとなり、再び所属球団を探すこととなりました。

2011年1月25日、シアトル・マリナーズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加。開幕メジャー入りを果たし、8月まで29試合に登板し3勝2敗、防御率4.68、WHIP1.38の成績を残しました。しかし、同年8月に右肩を痛め故障者リスト入りし、15日に解雇。再び怪我に泣かされる結果となりました。

度重なる怪我に苦しみながらも、メジャーリーグのマウンドに立ち続けたクリストファー・レイ。その野球人生は、決して平坦なものではありませんでしたが、最後まで諦めずにプレーする姿は、多くの人々に感動を与えました。

年度別投手成績

（2011年度シーズン終了時）

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB
ESPN
Baseball-Reference
Fangraphs
The Baseball Cube
Baseball-Reference (Register)

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