クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル

クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル（CCR）

クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル（CCR）は、1960年代にアメリカで登場したロックバンドです。彼らはシンプルでキャッチーなロックンロールのスタイルを基盤にし、ロカビリー、ブルース、R&B、カントリーなどのフィールを取り入れた豊かな音楽性を誇ります。サンフランシスコを拠点に活動しながらも、サザン・ロックの先駆者としての存在感を示しました。CCRの音楽は、泥臭く、その独自のサウンドはスワンプ・ロックとして多くのリスナーに親しまれました。

彼らの活動期間は約4年と短命でしたが、その間に数多くのヒット曲を世に送り出しました。1993年にはロックの殿堂に名を刻み、さらにローリング・ストーン誌の「歴史上最も偉大な100組のバンド」では第82位に選出されるなど、その存在感を示しています。

来歴

CCRの起源は1959年に遡り、ジョン・フォガティ（ボーカル＆ギター）、ステュ・クック（ベース）、ダグ・クリフォード（ドラム）の3人が中学校で出会ったことから始まりました。その後、ジョンの兄であるトム・フォガティ（ギター）が加入し、バンド名を「ザ・ブルー・ベルベッツ」とし、活動をスタートしました。1967年にはレーベルに契約し、名前を「ゴリウォッグス」に変更。この名前は当初、レーベル側によって強制されたもので、メンバーはあまり気に入っていなかったと言われています。

翌年、正式なバンド名に変更され、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルとしてデビューします。バンド名には、トムの友人の名前やエコロジーへの関心が反映されており、リバイバルは新たなスタートを意味します。彼らのデビューシングル「スージーQ」はラジオで大ヒットし、その名を広めました。

1969年から1971年にかけて、CCRは「プラウド・メアリー」や「ダウン・オン・ザ・コーナー」といったヒットを連発します。しかし、「プラウド・メアリー」や「グリーン・リヴァー」などの楽曲は、ビルボードチャートで第2位に留まった珍しい記録を持っています。

バンドは人気を集めましたが、ジョン・フォガティの音楽的才能にメンバー間で緊張感が生まれ、特にトムとジョンの間に対立が生じてしまいます。トムが脱退した後、バンドは次第に活動を縮小し、1972年に解散することとなります。

解散後の活動

解散後、ジョン・フォガティはソロ活動を開始し、1973年に初のソロアルバムをリリース。しかし、ファンタジー・レコードとの間での訴訟に直面し、長い間苦境に立たされます。以降、85年に「オールド・マン・ダウン・ザ・ロード」で復活を果たし、再び音楽界での存在感を示しました。

他のメンバーは、さまざまなジャムやライブに参加しながら活動を続けています。特にステュ・クックとダグ・クリフォードは「クリーデンス・クリアウォーター・リビジテッド」のメンバーとして活躍し続けました。トム・フォガティはソロアルバムも制作しましたが、セールスは振るわずに活動を続け、その後は健康問題に直面します。

CCRの音楽のスタイルは、サザンロックの元祖と称されることが多いですが、メンバーはカリフォルニア出身です。彼らは南部音楽への憧れを持ちながらも、独自の音楽スタイルを追求しました。彼らはヒッピー文化の影響を受けつつも、シングルヒットに主眼を置いた音楽を展開し、多くの人々に愛され続けました。

主なディスコグラフィ

• - オリジナルアルバム

Creedence Clearwater Revival (1968) - 米国 #52
Bayou Country (1969) - 米国 #7
Green River (1969) - 米国 #1
Willy and the Poor Boys (1969) - 米国 #3
Cosmo's Factory (1970) - 米国 #1
Pendulum (1970) - 米国 #5
Mardi Gras (1972) - 米国 #12

• - ライブアルバム

Live In Europe (1973) - 米国 #143
The Concert (1980) - 米国 #62

• - ベストアルバム

Creedence Gold (1971) - 米国 #12
More Creedence Gold (1973) - 米国 #46
Chronicle, Vol. 1 (1976) - 米国 #100
* Chronicle, Vol. 2 (1986)

CCRの音楽は今も多くのファンに愛され、彼らの歴史と音楽の遺産は色あせることがありません。

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