グスタヴス・ウッドソン・スミス

グスタヴス・ウッドソン・スミスの生涯

グスタヴス・ウッドソン・スミス（1821年11月30日 - 1896年6月24日）は、アメリカ合衆国の技術者であり軍人でした。彼は米墨戦争においてアメリカ陸軍の将校として戦い、その後南北戦争ではアメリカ連合国陸軍の准将に任命されました。また、1862年11月には陸軍長官代行を務めるなど、彼の軍事キャリアは特筆すべきものがあります。

生い立ちと教育

スミスはケンタッキー州ジョージタウンにて、バード・スミスとサラ・ハッチャー・ウッドソンの息子として生まれました。1842年にニューヨーク州ウェストポイントの陸軍士官学校を第8席の成績で卒業し、直ちに合衆国陸軍の工兵隊に配属され、この職務において沿岸要塞の構築に従事しました。彼はこの期間中、コネチカット州ニューロンドンでルクレシア・バセットと出会い、1844年に結婚しました。

アメリカ合衆国陸軍での活動

陸軍に勤務していたスミスは、1844年から1846年まで陸軍士官学校で工学の助教授として過ごしました。1846年に始まった米墨戦争では、地雷工兵や土木工兵の部隊を指揮し、いくつかの重要な戦闘で勇敢な行動を示しました。特にセルロ・ゴードの戦いやコントレラスの戦いでは、他の兵士に対して模範となる任務を遂行し、その結果として名誉昇進を果たしました。戦争が終了した後は、再び陸軍士官学校での教授職に戻り、1854年まで職務を続けました。

スミスは1854年に陸軍を離れ、政治活動に関与し始めます。ルイジアナ州ニューオーリンズに移り、当時のミシシッピ州知事であるジョン・クイットマンの支援活動に参加しました。その後、1856年にニューヨーク市に移住し、トレントン鉄工所で主任技師として公共建物の修理や改築を監督しました。この頃は、1858年から1861年までニューヨーク市の街路委員としても活動します。

南北戦争での役割

南北戦争が始まると、スミスは志願兵としてアメリカ連合国陸軍に参加しました。1861年9月には少将に任命され、すぐに北バージニア軍の指揮を執ることになります。彼は1862年の半島戦役で予備軍を指揮し、リッチモンドへの退却路の防衛を担いました。ジョセフ・ジョンストン大将が重傷を負った後、スミスは北バージニア軍の暫定指揮を取ることになります。

1862年の夏にはリッチモンドを防衛する高官に任命され、彼の責務はバージニア州全域およびノースカロライナ州まで拡大しました。同年11月には陸軍長官代行として短期間ですがその職務を務め、1863年には連合国陸軍を辞職します。ただし、すぐにジョージア州民兵で少将に任命され、徴兵活動や部隊の組織化に従事しました。

戦後の生活

南北戦争が終結した後、スミスは実業の世界に戻り、チャタヌーガのサウスウェスタン鉄工所にて最高責任者として勤務しました。その後はケンタッキー州の保険長官を務め、1876年までその職にありました。その後、彼はニューヨーク市に再び移り住み、亡くなるまで保険や軍事に関する書籍を執筆し続けました。1896年6月24日、ニューヨーク市で生涯を閉じ、遺体はコネチカット州ニューロンドンの墓地に埋葬されました。彼の業績は、米国の軍事史の中で重要な位置を占めています。

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