グミ科

グミ科 (Elaeagnaceae) について

グミ科は、被子植物に属する科であり、主に北半球の温帯地域から熱帯にかけて分布しています。この科は、木本性の植物で構成され、約3属50種ほどが知られています。

特徴

花：グミ科の花は、花弁を持たないという特徴があります。がくが筒状に合着し、先端が4つに裂けています。おしべは、がくの内側に4本または8本あります。子房は上位に位置しますが、がくの基部が果実の外側を覆うように残るという独特な構造をしています。

果実：果実は核果に似ており、グミ属の種などでは食用とされます。

葉：葉の表面には、星状毛という独特の毛が見られます。

根：根には、フランキア属の放線菌が共生しており、窒素固定を行う能力があります。この共生関係は、植物が生育するための栄養供給において重要な役割を果たしています。

分類

グミ科の植物は、かつては形態的な特徴からジンチョウゲ科やヤマモガシ科と近縁であると考えられていました。しかし、分子系統学的な研究が進むにつれて、バラ目に属することが明らかになりました。この科は、APG植物分類体系において、バラ目の中に位置づけられています。

属と種

グミ科には、以下の3つの主要な属が含まれています。

グミ属 (Elaeagnus)
グミ（Elaeagnus umbellata）
ツルグミ（Elaeagnus glabra）：関東以西、四国、九州、沖縄、朝鮮南部、中国、台湾に分布。
ヒッポファエ属 (Hippophaë)
シェフェルディア属 (Shepherdia)

外部リンク

さらに詳しい情報については、以下のウェブサイトをご参照ください。

Angiosperm Phylogeny Website: Stevens, P.F. (2001 onwards). Angiosperm Phylogeny Website Version 7, May 2006 (continuously updated since)
The families of flowering plants: Watson, L., and Dallwitz, M.J. 1992 onwards. The families of flowering plants: descriptions, illustrations, identification, and information retrieval. Version: 1st June 2007.
ITIS: Integrated Taxonomic Information System

グミ科の植物は、その独特な特徴と生態から、植物学的な研究対象として興味深い存在です。食用としての利用もされているため、人々の生活にも関わりの深い植物群と言えるでしょう。

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