グレイテスト・ヒッツIII 〜フレディー・マーキュリーに捧ぐ〜

『グレイテスト・ヒッツIII 〜フレディー・マーキュリーに捧ぐ〜』は、1999年11月にリリースされたクイーンのベストアルバムであり、グレイテスト・ヒッツシリーズの完結作です。このアルバムは、通常のベスト盤とは異なり、単なるヒット曲集ではなく、亡きフレディ・マーキュリーへの追悼の意を強く打ち出した内容となっています。

アルバムには、クイーンのオリジナル曲に加え、リミックスバージョン、メンバーのソロ曲、そして他のアーティストとのコラボレーション楽曲も収録されています。例えば、1曲目にはエルトン・ジョンが、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンをバックに歌った楽曲が、5曲目にはフレディ・マーキュリー追悼コンサートでジョージ・マイケルが歌った楽曲が収録されています。これらの楽曲は、フレディへの追悼の念を表現しており、このアルバムを特別なものにしています。

このアルバムの特徴として、クイーンと他のアーティストがコラボレーションした楽曲には、アーティスト表記に「Queen+」が用いられています。これは、メンバー全員が必ずしも参加していないことを明確にするためです。この表記は、アルバムの内容が通常のクイーンの作品とは異なることを示唆しており、より多様な音楽性を楽しむことができます。

このアルバムは、必ずしもクイーンの入門盤とは言えません。クイーンの歴史を深く理解し、フレディ・マーキュリーへの思い入れが強いファンにとって、より一層楽しめる作品と言えるでしょう。

また、このアルバムのビデオ版である「グレイテスト・ビデオ・ヒッツⅢ」もリリースされていますが、現在までVHSとLDのみで、DVD版はリリースされていません。これは、ファンにとって残念な点かもしれません。

『グレイテスト・ヒッツIII 〜フレディー・マーキュリーに捧ぐ〜』は、クイーンの歴史における重要な作品であり、フレディ・マーキュリーへの深い敬意と愛情が込められたアルバムです。

発売日：
イギリス - 1999年11月8日
日本 - 1999年11月18日

チャート順位:
イギリス 5位
日本 25位（オリコン）

収録曲については、ここでは省略します。

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