グレイファントム

グレイファントム (GRAY PHANTOM)

グレイファントムは、岡田斗司夫がProducingするOVAシリーズ『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』と『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場する架空の艦艇です。この艦は、地球連邦軍に所属するペガサス級強襲揚陸艦で、準ホワイトベース級にも分類されます。艦籍番号はLMSD-76とされ、G-4部隊の指揮をスチュアート少佐が担当しています。また、この艦にはスカーレット隊というモビルスーツ部隊が配備されています。

機体の基本情報

グレイファントムは、ペガサス級強襲揚陸艦またはその派生型で、初期設定では「トロイホース」という名称が使われていました。この艦は、サラブレッド級の4番艦として無事に完成しており、ペガサス級の他の艦艇と同様に存在感を放っていますが、艦の番号や位置づけにはまだ不明な点が多くあります。特に、講談社発行の書籍『機動戦士ガンダム0083 MS WARS』ではトロイホースとグレイファントムが異なる艦として扱われています。

この艦には、基本的に異なる仕様を持つ準ホワイトベース級艦が同時に存在しており、講談社の公式百科事典では本艦を「グレイファントム型」と定義しています。劇中に登場する艦は非常に限られているため、認識がきちんとできていない場合も多いです。更に、グレイファントムに関する資料の多くは相互に矛盾している場合が多く、艦名の混同が起こりやすい状況です。

スカーレット隊の概要

グレイファントムに搭載されているモビルスーツ部隊、通称スカーレット隊には、量産型ガンキャノンが2機、ジム・スナイパーIIが4機配備されています。この編成は特に特徴的で、戦闘時の展開力の確保に寄与しています。しかし、「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」では、ミハイルが操るケンプファーにより全滅させられるという運命があります。このように、グレイファントムは自軍の攻撃にあたる一方で、相手の猛攻にさらされる艦として描かれています。

艦名の変遷

艦名「グレイファントム」は、制作初期に「トロイホース」として扱われていましたが、最終的に変更されました。この変更の背景には、ホワイトベース級艦の命名基準が色名に基づくものであったり、設定に関する整合性を求めた結果とも言われています。出渕裕監督の趣味が名前変更に寄与しているという説もあるほどで、ハルナンバーの変更や艦名の統合について様々な議論が続いています。

劇中での役割

グレイファントムの劇中での活躍は決して多くはありません。例えば、年戦争の時代において、コロニーである「リボー」に展開し、ガンダムNT-1を受領するための駐留を行っています。しかし、ケンプファーの襲撃には抗えず、艦載部隊は全滅してしまうといった描写がなされます。このように、グレイファントムは艦艇の名に反して厳しい戦局に直面することになりました。

さらに、デラーズ紛争においてガンダム試作2号機の核攻撃にも晒され、撃沈された過去もあります。この艦に関する物語は続き、視聴者に多様な感情を与えると共に、艦の運命を問いかける作品となっています。

総括

グレイファントムは、複雑な設定の中で重要な役割を担う艦艇であり、その存在はガンダムシリーズ全体の中でも特異です。まだその真価が描ききれていない部分も多々ありますが、視聴者やファンにとっては魅力あるキャラクターを持っているといえるでしょう。この艦の運命が今後どのように描かれるか、非常に期待が寄せられています。

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