グレタ・ガーウィグ

グレタ・セレスト・ガーウィグのプロフィールと業績

グレタ・セレスト・ガーウィグ（Greta Celeste Gerwig, 1983年8月4日生まれ）は、アメリカの女優、映画監督、そして脚本家として知られる存在です。彼女はマンブルコア映画運動に参加することで初めて名を馳せ、その後さまざまな形で映画産業に影響を与えてきました。

生い立ちと学び

ガーウィグはカリフォルニア州サクラメントで生まれ、看護師として働く母親と金融コンサルタントでコンピュータープログラマーである父親のもとで育ちました。彼女の家系にはドイツ系の血が流れており、カトリック系の女子学校で教育を受けました。大学ではバーナード・カレッジに進学し、英語と哲学を学んで卒業。その際、彼女は脚本家になることを夢見ていましたが、在学中にジョー・スワンバーグの映画『LOL』に出演したことが、彼女のキャリアの第一歩となります。

マンブルコア映画運動と初期の成功

ガーウィグはスワンバーグや他の映画製作者たちとともにマンブルコア映画運動に参加し、そのスタイルを通じて独自の声を持つようになりました。2010年にはノア・バームバックとの出会いがあり、交際が始まります。2年後、彼の監督作品『フランシス・ハ』で主演を果たし、この作品によって第71回ゴールデングローブ賞で主演女優賞（ミュージカル・コメディ部門）にノミネートされました。

監督としての道のり

元々制作志向が強いガーウィグは、2017年に『レディ・バード』で長編映画監督としてデビューします。この作品は第90回アカデミー賞で監督賞および脚本賞にノミネートされ、作品賞にも候補として選ばれました。また、第76回ゴールデングローブ賞で作品賞を受賞するなど、彼女の初監督作品は高い評価を得ることからスタートしました。

2019年には、毎年評判が高いインディペンデント映画のエリートとしての地位を築きました。同年には第92回アカデミー賞でも連続して作品賞の候補に挙げられましたが、ちょうど同じ年にバームバックが監督を務めた『マリッジ・ストーリー』もノミネートされたため、アカデミー賞史上初の現役パートナー同士による作品賞の競り合いが注目されました。

最新作とその評価

2023年、ガーウィグはマテルの人気キャラクターを実写化した映画『バービー』を監督。この作品は興行収入が10億ドルを突破し、女性監督による単独の作品としては史上最高の記録を樹立しました。また、第96回アカデミー賞では７部門にノミネートされましたが、自身は監督賞にノミネートされたものの、主演を務めたマーゴット・ロビーが主演女優賞にはノミネートされなかったことが議論を呼びました。

ガーウィグは、ユニークなビジョンとキャリアを通じて、今や映画界において欠かせない存在となっています。彼女の作品は観客に新たな視点を提供し、多くの人々に影響を与え続けています。

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