ケミヤルヴィ

ケミヤルヴィ：ラップランドの自然と歴史が息づく街

ケミヤルヴィ（Kemijärvi）は、フィンランド最北の県、ラッピ県に位置する自治体です。人口は約7,107人（2021年12月31日現在）で、広大な面積3,930.91平方キロメートルを有しています。その内、425.84平方キロメートルが水域であり、豊かな自然に恵まれた場所です。

地理と隣接する自治体

ケミヤルヴィは、北にペルコセンニエミ、東にサッラ、南にポシオ、西にロヴァニエミと隣接しています。フィンランド語が公用語として使用されています。

ケミヤルヴィの村々

ケミヤルヴィには、以下の魅力的な村々が点在しています。

Halosenranta
Hyypiö
Isokylä
Joutsijärvi
Juujärvi
Kallaanvaara
Kostamo
Leväranta
Luusua
Oinas
Perävaara
Ruopsa
Räisälä
Sipovaara
Soppela
Tapionniemi
Tohmo
Ulkuniemi
Varrio
Vuostimo

歴史

ケミヤルヴィの歴史は古く、1580年にオウル出身のパーヴァリ・ハロネンが最初の定住者として現れました。彼の家は、現在ではハロセンランタとして知られています。それ以前は、サーミ人がこの地を訪れる程度でした。市内には、サーミ人の聖地であるアンマンヴァーラが残っています。

1934年には鉄道が開通し、ケミヤルヴィは交通の要所としての役割を担うようになりました。鉄道はさらに北のサッラまで伸びましたが、第二次世界大戦の影響でケミヤルヴィ以北は廃線となりました。現在では、ケミヤルヴィ駅からロヴァニエミ、オウル、ヘルシンキまで鉄道でアクセスできます。

かつてはヘルシンキを結ぶ夜行列車が運行していましたが、一時廃止されました。しかし、技術革新を経て夜行列車は復活。2014年にはロヴァニエミからケミヤルヴィまで電化され、夜行列車も電化されました。

観光

ケミヤルヴィは、東ラップランド地方のスキーリゾートへのアクセス拠点としても知られています。近隣には、スオム、ルオスト、ピハ、サッラ、ルカ、クーサモなどの人気スキーリゾートがあります。また、ケミヤルヴィ湖は美しい景観で知られ、夏には観光客で賑わいます。湖周辺は丘と広大な森に囲まれ、カワカマス、ペルカ（ヨーロッパーチ）、ブラウントラウト（カワマス）などの魚釣りが楽しめます。パイクパーチが釣れる最北の湖としても有名です。ケミ川はケミヤルヴィからロヴァニエミを通り、ケミの海へと続いています。釣り以外にも、ハイキング、トレッキング、ボート、狩猟など、様々なアクティビティを満喫できます。

姉妹都市

ケミヤルヴィは、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

カンダラクシャ（ロシア）
壮瞥町（日本）（1993年～）
ヴァードー（ノルウェー）

ケミヤルヴィは、豊かな自然と歴史、文化が調和した魅力的な街です。ぜひ一度、訪れてみてください。

外部リンク

公式ウェブサイト)（フィンランド語）
* 観光ウェブサイト)

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