ケリー・オリニク

ケリー・タイラー・オリニク（Kelly Tyler Olynyk, 1991年4月19日 - ）は、カナダ・オンタリオ州トロント出身のプロバスケットボール選手。現在はニューオーリンズ・ペリカンズに所属し、センターまたはパワーフォワードとして活躍しています。

生い立ちとカレッジ時代

トロントで育ったオリニクは、地元のラプターズに憧れ、母親が球団職員であったこともあり、幼い頃からバスケットボール選手を志しました。一家は後にブリティッシュコロンビア州カムループスへ移住し、オリニクは地元の高校で才能を開花させました。

高校卒業後は、ワシントン州スポケーンのゴンザガ大学に進学。3年間プレーした後、2013年のNBAドラフトにエントリーしました。

NBAでのキャリア

2013年のNBAドラフトで、オリニクは1巡目全体13位でダラス・マーベリックスから指名されましたが、その直後にトレードでボストン・セルティックスへ交渉権が移動しました。

セルティックスでは、ルーキーシーズンから出場機会を得て、着実に成長。しかし、2015年のプレーオフでは、ケビン・ラブに重傷を負わせるプレーで物議を醸しました。2017年のプレーオフでも乱闘騒ぎを起こし、ドレイモンド・グリーンから非難されるなど、トラブルメーカーとしての側面も持ち合わせていました。

2017年、セルティックスはゴードン・ヘイワードを獲得したことに伴うサラリーキャップ調整のため、オリニクへのクオリファイング・オファーを取り下げ。彼はマイアミ・ヒートと4年総額5,000万ドルの契約を結びました。ヒートでは、2017年12月20日の古巣セルティックス戦でキャリアハイとなる32得点を記録し、チームを勝利に導きました。

その後、2021年にはビクター・オラディポとのトレードでヒューストン・ロケッツへ移籍。同年夏にはデトロイト・ピストンズと3年契約を結びましたが、2022年にはユタ・ジャズへトレードされました。ジャズでは、2022年10月23日のペリカンズ戦で決勝点となるレイアップを決め、チームを勝利に導く活躍を見せました。

2024年2月にはトロント・ラプターズへトレードで移籍し、複数年契約を結びました。しかし、2025年2月にはブランドン・イングラムとのトレードで、ニューオーリンズ・ペリカンズへ移籍しています。

プレースタイルと評価

オリニクは、高いバスケットボールIQとシュート力を兼ね備えたビッグマンです。インサイドでのプレーだけでなく、アウトサイドからのシュートも得意とし、オフェンスの多様性をもたらします。また、パスセンスにも優れており、チームプレーを重視する姿勢も評価されています。

一方で、ディフェンス面での課題や、物議を醸すプレーが多い点も指摘されていますが、その才能はNBAにおいて確かな存在感を示しています。

個人成績

（個人成績は省略）

外部リンク

ケリー・オリニクの通算成績と情報: NBA, NBA日本, Basketball-Reference, ESPN, Eurobasket, RealGM
ESPN.com

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