ケレビジョシュア

ケレビ ジョシュア

ケレビ ジョシュア（KEREVI Josua）は、1992年6月18日に南太平洋の島国フィジー、ラウトカで生まれたプロラグビーユニオン選手です。旧表記ではジョシュア・ケレビとも記されます。現在はジャパンラグビーリーグワンに所属する豊田自動織機シャトルズ愛知の選手として、主に最後尾のポジションであるフルバック（FB）を務めています。恵まれた体格を持ち、身長は190センチメートル、体重は98キログラムを誇ります。

彼のラグビーキャリアは12歳の時に始まりました。才能を伸ばし、若くして国際舞台も経験。U20フィジー代表に選出され、世代別の国際大会でプレーしました。

その後、日本の大学ラグビーを目指し、2013年に天理大学に進学。関西大学ラグビーリーグで天理大学の中心選手として活躍し、チームの強化に貢献しました。大学での4年間で日本のラグビー環境に適応し、選手としての幅を広げました。

天理大学を卒業した2017年、日本のトップリーグの下部リーグにあたるトップイーストリーグに所属していた秋田ノーザンブレッツラグビーフットボールクラブに入団しました。プロ選手としてのキャリアをスタートさせた彼は、同年9月9日に行われたトップイーストリーグの清水建設ブルーシャークス戦で公式戦に初めて先発出場し、記念すべきデビューを果たしました。秋田でのプレーを通じて、日本の社会人ラグビーにおける経験を積みました。

2020年には、当時のトップチャレンジリーグに所属していた豊田自動織機シャトルズ（現在の豊田自動織機シャトルズ愛知）に移籍。チームの主要メンバーとして定着し、ジャパンラグビーリーグワン開幕後もシャトルズ愛知のフルバックとして、攻守にわたる貢献を見せています。リーグワンの舞台で、そのパワフルなランや的確なキック、堅実なディフェンスでチームを支えています。

ケレビ家はラグビー一家としても知られています。彼の弟たちもまたラグビー選手として活躍しており、サム選手は現在、同じくジャパンラグビーリーグワンの強豪である東京サントリーサンゴリアスに所属しています。もう一人の弟、ジョネ選手は、彼自身がかつて学んだ天理大学でプレーしています。さらに、従兄弟にはオーストラリア代表として国際的な舞台で活躍したラディキ・サモ氏がおり、ラグビーというスポーツが彼らの家族の絆を強く結びつけていることが伺えます。

近年、ケレビ選手は7人制ラグビーにおいてもその才能を発揮しています。そして2024年には、フランスのパリで開催されるオリンピック競技大会の7人制ラグビー日本代表の内定選手に選出されました。これは、彼が15人制だけでなく、スピードと判断力がより求められる7人制においても、日本代表に貢献できる高い能力を持っていることの証明と言えるでしょう。パリ五輪での活躍が期待されています。

ケレビ ジョシュア選手は、フィジーで生まれ育ち、日本の大学、そして社会人リーグでキャリアを重ねてきました。その道のりは、故郷のルーツと日本のラグビーへの貢献、そして国際舞台への再挑戦という、多角的な側面を持っています。フルバックとしての確かな技術と、家族から受け継がれたラグビーへの情熱を胸に、彼はこれからもピッチ上で躍動し続けることでしょう。

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