ケンダマン

ケンダマン：異形の完璧超人

ケンダマンは、ゆでたまごの漫画『キン肉マン』およびその続編『キン肉マンII世』に登場する、強烈なインパクトを放つ超人です。初登場は「夢の超人タッグ編」で、その異形な姿と圧倒的な実力で読者を魅了しました。

特徴

ケンダマンの最大の特徴は、頭部が巨大な鉄球（けん玉の玉）になっている点です。この鉄球は左手と鎖で繋がっており、首にあたる部分は短い円錐型の棘になっています。目は鉄球の側に、口は喉元に位置しており、その異質な容姿は一度見たら忘れられないでしょう。体色は原作では銀色ですが、アニメでは黒色に、生身の部分は黄色、鉄球部分は赤色と変更されています。

戦闘スタイルと能力

完璧超人の先発隊として、相棒のスクリュー・キッドと共に「乱入コンビ」として宇宙超人タッグ・トーナメントに乱入。超人強度1500万パワーと超人硬度10（ダイヤモンド）の肉体は、バッファローマンの1000万パワーを凌駕するほどです。ケンダマンは、自身の鉄球をハンマーのように武器として使い、鎖を操るチェーンデスマッチを得意とします。空中に吹き飛ばされた際には、鉄球をキャンバスに落とすことで防御するなど、その戦術は非常に高度です。また、完璧超人としての掟を守り、相手が攻撃を外した際には迅速に反撃に移る、決して後退しないファイトスタイルを貫いています。

地獄のネジ回し

ケンダマンとスクリュー・キッドのタッグ技「地獄のネジ回し」は、2人がネジとマイナスドライバーのように合体し、相手を貫く強力な技です。この技はこのコンビにしか使えないことから、2人は「タッグのために生まれた超人」とも呼ばれています。

夢の超人タッグ編での活躍

宇宙超人タッグ・トーナメント1回戦第2試合に乱入したケンダマンは、モースト・デンジャラス・コンビを一蹴し、続いて2000万パワーズと対戦。バッファローマンとのチェーンデスマッチでは、冷静さを失ったバッファローマンを圧倒しますが、モンゴルマンの援護によりパワーアップしたバッファローマンに敗北。さらに、凶器攻撃を行ったことで、完璧超人の首領（ドン）であるネプチューンマンによって処刑が宣告されます。

処刑を免れるために「地獄のネジ回し」を試みますが、スクリュー・キッドが粉砕されてしまいます。最後はネプチューンマンによって身体を裂かれるという悲惨な末路を辿りました。

新シリーズでの復活

新シリーズでは、スクリュー・キッドと共に復活し、完璧・無量大数軍に昇格。 “完球（かんきゅう）”の称号を得ています。偵察任務中に時間超人の襲撃を受けますが、キン肉マンゼブラとキン肉マンマリポーサに救われます。マリポーサへの感謝を示すなど、プライドが高い完璧超人の中では、人当たりの良さも垣間見えます。

主要対戦成績

タッグマッチ
○モースト・デンジャラスコンビ（ブロッケンJr. / ウルフマン、地獄のネジ回し）
×2000万パワーズ（モンゴルマン / バッファローマン、ロングホーン・トレイン）

得意技

シングル技
ケンダマン・アイアンボール：左手から伸びる巨大な鉄球を振り回し、相手にぶつける技。
ケン玉ヘッド・バット：左手から伸びる巨大な鉄球を頭に装着しての強烈なヘッドバット。
サソリ固め：相手の腰にダメージを与える技。
カップアンドキャノン：伸ばしたけん先で相手を貫き、鉄球で潰す技。
タッグ技
地獄のネジ回し：スクリュー・キッドと合体して相手を貫く技。

プロフィール

種別：完璧超人
出身：デンマーク
身長：248cm
体重：213kg
超人強度：1500万パワー
年齢：24歳
好物：たい焼き
異名：キケンな乱入者

その他

声優は広瀬正志さんが担当。
ゲーム『キン肉マンII世 超人聖戦史』では、条件を満たすと仲間にすることが可能です。
* ゲーム内では、タッグを組む相手によって様々なチーム名が付けられます。


ケンダマンは、その特異な外見と高い戦闘能力で、『キン肉マン』の世界に強烈なインパクトを残した超人です。初登場時の冷酷なキャラクターから、新シリーズでの人間味あふれる描写まで、その魅力は多岐にわたります。

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