ブロッケンJr.

ブロッケンJr.は、ゆでたまご作の漫画『キン肉マン』に登場する人気キャラクターの一人です。ドイツの名門「ブロッケン一族」出身で、父は超人オリンピックでラーメンマンに惨殺されたブロッケンマン。復讐心を胸に、厳しい訓練を積んで超人としての力を得ました。

外見と特徴

軍服に身を包み、ドクロの徽章がついた軍帽を被るのが特徴です。原作では肌色ですが、アニメでは白や赤いシャツを着用する場面もあります。夢の超人タッグ編以降は、肩にハーケンクロイツの刺青が描かれ、徽章を外すと人間の姿に戻ります。また、彼の帽子はリモコンのように手元に戻ってくる特徴があります。

性格と戦闘スタイル

情熱的で涙もろい性格で、義理人情に厚く、一度決めたことは最後までやり抜く責任感の強い超人です。父譲りのラフファイトを得意とし、不屈の闘志で戦い抜きます。また、頭脳プレーにも長けており、キン肉星王位争奪編では残虐チームの参謀として活躍しました。

物語における役割

初登場は第21回超人オリンピックで、父の仇であるラーメンマンに敗北。しかし、その実力を認め、彼を師と仰ぐようになります。7人の悪魔超人編では、ミスター・カーメンとの対戦で勝利への執念を見せ、黄金のマスク編ではザ・ニンジャとの激闘を制しました。夢の超人タッグ編ではウルフマンとタッグを組みますが、乱入によって敗北。キン肉星王位争奪編ではキン肉マンソルジャー率いる残虐チームに参加し、知性チームとの戦いで自らの命を顧みない活躍を見せました。完璧超人始祖編ではクラッシュマンを倒し、ザ・ニンジャとの絆を深めますが、サイコマンに完敗しています。

キン肉マンII世でのブロッケンJr.

『キン肉マンII世』では、新世代超人のジェイドの師匠として登場。自身の果たせなかった夢をジェイドに託し、彼を一流の超人に育て上げました。また、過去の敗北やトラウマと向き合う姿も描かれています。

連載再開後のブロッケンJr.

連載再開後も、その人気は衰えていません。オメガ・ケンタウリの六鎗客編ではキン肉マンソルジャーとタッグを組み、過去のトラウマを克服しました。新シリーズでは超神たちに立ち向かうため、超人血盟軍を再結成。常に友情を大切にする熱い男として描かれています。

作者とブロッケンJr.

作者のゆでたまごは、ドリー・ファンクJr.のような「○○Jr.」という名前のキャラクターを登場させたかったことが、ブロッケンJr.誕生のきっかけであると語っています。連載当時から女性読者からの支持が高く、人気投票でも常に上位にランクインしていました。

主要な戦い

第21回超人オリンピック: ラーメンマンに敗北
7人の悪魔超人編: ミスター・カーメンに勝利
黄金のマスク編: ザ・ニンジャに勝利
完璧超人始祖編: クラッシュマンに勝利、サイコマンに敗北
オメガ・ケンタウリの六鎗客編: オメガ・グロリアスに勝利

得意技

ベルリンの赤い雨: ブロッケンJr.の代名詞的な技。手刀で相手を切り裂きます。
ブレーンクロー: 強力な握力で相手の頭部を掴み、締め付ける技。
カリフォルニア・クラッシュ: オクラホマ・スタンピードと同様の技。
ハンブルグの黒い霧: 倒立した体勢から、相手の顔面を蹴る技。
ブレーメン・サンセット: 相手を後方に投げ飛ばす技。
ブロッケンの帰還: 時間超人に右腕を切断された後に開発した技。
ゾーリンゲンの鈍色刃: 相手の顔面と片手を押さえつけ、落下させる技。

アニメ、ゲーム、テーマソング

テレビアニメでは水鳥鉄夫、川津泰彦、笠間淳が声を担当しています。ゲームでは、数々の必殺技を駆使して戦う姿が再現されています。テーマソング「ベルリンの赤い雨」は、彼の熱い戦いを象徴する曲として人気があります。

ブロッケンJr.は、その熱い魂と不屈の精神で、多くのファンを魅了し続ける、キン肉マンには欠かせない重要なキャラクターです。今後も彼の活躍から目が離せません。

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