ケヴォン・ルーニー

ケヴォン・ルーニー：ウォリアーズを支える献身的なビッグマン

ケヴォン・グラント・ルーニー（Kevon Grant Looney, 1996年2月6日 - ）は、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ミルウォーキー出身のプロバスケットボール選手。NBAのゴールデンステート・ウォリアーズに所属し、センター、パワーフォワードをこなす。

NBA以前

ルーニーは、ウィスコンシン州で"ミスター・バスケットボール"に選出されるほどの選手だった。2014年のマクドナルド・オール・アメリカンにも選ばれるなど、早くからその才能を発揮していた。大学進学の際には、地元のウィスコンシン大学やマーケット大学からも誘いがあったが、ロサンゼルス・レイカーズとコービー・ブライアントの大ファンだったことから、アメリカ西海岸の名門UCLAに進学した。

UCLAでは1年生から主力として活躍し、2014-15シーズンは平均11.8得点、9.2リバウンドを記録。NCAAトーナメントのベスト16入りに貢献した。1年間プレーした後、2015年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明した。

NBAキャリア

キャリア初期（2015年 - 2017年）

2015年のNBAドラフトで、ルーニーは1巡目全体30位でゴールデンステート・ウォリアーズから指名を受けた。しかし、入団直後の8月に股関節の手術を受け、NBAデビューは2016年明けにずれ込んだ。2016年1月に傘下のサンタクルーズ・ウォリアーズに送られ、その後NBAデビューを果たすも、出場機会は限られた。4月には再び手術を余儀なくされ、本格的なデビューは2016-17シーズン以降となった。

2016-17シーズンは主に控えとしての出場で、主力が故障した際には先発も務めた。しかし、シーズン終盤に臀部の故障が再発し、チームはNBAチャンピオンに輝いたものの、ルーニー自身はプレーオフに出場できなかった。2017年10月30日、ウォリアーズからルーキー契約の最終年の契約を更新しないことを通達された。

2017-18シーズン

2018年3月17日のフェニックス・サンズ戦で、ルーニーはキャリアハイとなる6ブロックを含む13得点、2リバウンドを記録し、チームは勝利した。

2018-19シーズン

2019年1月28日のインディアナ・ペイサーズ戦で、当時キャリアハイとなる15得点を記録。プレーオフ1回戦のロサンゼルス・クリッパーズとのシリーズ第2戦では、19得点を記録した。ウェスタン・カンファレンス・ファイナル、ポートランド・トレイルブレイザーズとの4戦目では12得点、14リバウンドのダブル・ダブルを記録し、ウォリアーズはNBAファイナルに進出した。

2019-20シーズン

2019年オフにフリーエージェントとなったが、ウォリアーズと3年総額1500万ドルで再契約。しかし、このシーズンは故障の影響で20試合のみの出場に留まった。

2020-21シーズン

この年、ウォリアーズはドラフト2位で指名したジェームズ・ワイズマンを先発センターで多く起用していたため、ルーニーのプレータイムは限られた。しかし、シーズン後半にワイズマンが故障で離脱すると、先発センターとして定着した。2021年4月19日、フィラデルフィア・76ers戦でシーズンハイの15リバウンドを記録した。

2021-22シーズン：主力センターへ

ルーニーは、520万ドルのプレイヤー・オプションを行使してウォリアーズに残留。開幕戦からスターターとして出場し、主力センターとして定着した。2021年11月10日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦では11得点、17リバウンド（その内12がオフェンスリバウンド）のダブル・ダブルを記録。2022年1月9日のクリーブランド・キャバリアーズ戦ではキャリアハイの18リバウンドを記録した。2021-22シーズンは82試合全試合に出場し、平均6.0得点、7.3リバウンドとキャリアハイの成績を残した。リバウンドやスクリーンを積極的に行い、チームの勝利に貢献した。

プレーオフ、ウェスタン・カンファレンス・セミファイナルのメンフィス・グリズリーズとのシリーズでは、第6戦で22リバウンド（内オフェンスリバウンド11本）を記録。ウェスタン・カンファレンス・ファイナルのダラス・マーベリックスとの第2戦では、21得点、12リバウンドのダブル・ダブルを記録した。

2022-23シーズン

2022年7月10日にウォリアーズとの3年総額2550万ドルで再契約。2023年1月2日のアトランタ・ホークス戦でブザービーターとなるティップインを含む14得点、20リバウンド、5アシストを記録。このシーズンも82試合に出場し、シーズン平均7.0得点、リーグ15位の平均9.3リバウンドを記録した。

サクラメント・キングスとのプレーオフ第1回戦では7試合中3試合で20リバウンド以上を記録。ロサンゼルス・レイカーズとのカンファレンス準決勝の第1戦でキャリアハイとなる23リバウンドを含む10得点、5アシストを記録した。

ケヴォン・ルーニーは、度重なる怪我を乗り越え、ウォリアーズに欠かせない選手へと成長した。献身的なプレーでチームを支え、ウォリアーズの黄金時代を支えている。

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