ゲイリー・ガイエティ

ゲイリー・ガイエティのプロフィール

ゲイリー・ガイエティ（Gary Joseph Gaetti）は、1958年8月19日生まれの元プロ野球選手で、三塁手として名を馳せました。彼はアメリカ・イリノイ州セントラリア出身で、右投右打の選手です。ニックネームとして「ザ・ラット」や「ジーマン」があります。

メジャーデビューまでの歩み

ガイエティは1978年にセントルイス・カージナルスからドラフトで指名されましたが契約には至りませんでした。同年にシカゴ・ホワイトソックスからも指名されるも、ここでも契約には結びつきませんでした。1979年にはミネソタ・ツインズに指名され、6月21日にプロ契約を結ぶことで念願のメジャーリーグの舞台に立つことができました。1981年9月20日、テキサス・レンジャーズ戦でメジャーデビューをし、初打席で初本塁打を記録するなど、彼のキャリアのスタートは華々しいものでした。

ツインズ時代

1982年には三塁手のレギュラーに定着し、142試合に出場。打率は.230ながらも、25本塁打と84打点を記録し、新人王の投票で6位に入賞しました。その後のシーズンでも出場試合数を増やし、1985年には再び20本塁打を超えました。特に1986年は彼のキャリアの中でも突出した成績で、34本塁打、108打点を記録し、MVP投票でも16位に入る活躍を見せました。

1987年には30本塁打と100打点を達成し、チームをリーグ優勝に導く重要な選手となりました。ワールドシリーズではカージナルスに勝利し、自身唯一のワールドシリーズ制覇を享受しました。

エンゼルスおよびロイヤルズ時代

その後、1988年にツインズと再契約し、30本塁打には届かなかったものの、初めてのオールスター出場を果たします。しかし、1990年にはエンゼルスに移籍し、成績は低下。解雇後にはカンザスシティ・ロイヤルズで活躍し、1995年には自己最多の35本塁打を記録し、再び評価を取り戻しました。

カージナルスおよびカブス時代

1996年にはカージナルスに復帰し、再び20本塁打を記録しましたが、1998年には成績が下がり、カブスに移籍しました。カブスでは37試合に出場し、打率.320を記録し、ポジティブな印象を残しましたが、1999年の成績は崩れました。

レッドソックスと引退後の活動

2000年にはボストン・レッドソックスと契約しますが、わずか5試合の出場にとどまり、選手生活を終えました。その後、コーチングに転向し、アストロズやシュガーランド・スキーターズの指導者として活躍しました。

選手としての評価

ガイエティは守備力が高く評価されています。通算守備率は三塁手として.965、一塁手として.990を記録し、四度にわたりゴールドグラブ賞を受賞しました。一方で、打撃面ではキャリアを通じて打率は.255で、パワーヒッターとしての側面が強調されるものの、通算三振数は1602と多く、バッティング技術に関しては評価が分かれる部分もありました。大きな成功と挫折を経て、彼はメジャーリーグ史の中に名を刻んだ選手です。

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