ゲイル・グッドリッチ

ゲイル・グッドリッチ：伝説的スコアラーの軌跡

ゲイル・グッドリッチ（Gail Charles Goodrich Jr.、1943年4月23日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身の元プロバスケットボール選手。サウスポーのスコアラーとして、NCAAとNBAの両方で輝かしい実績を残しました。

NCAAでの活躍

UCLA時代、ジョン・ウッデンコーチの指導の下、グッドリッチはチームを牽引し、1963-64シーズンにはチームトップの平均21.5得点を記録して30戦全勝でNCAAトーナメント優勝。翌1964-65シーズンも平均24.6得点を挙げ、連覇を達成しました。1965年のNCAAトーナメント決勝では42得点を記録し、これは後にビル・ウォルトンに破られるまで、NCAAトーナメント決勝試合の最多得点記録でした。彼の活躍は、UCLAの黄金時代を切り開いたと言えるでしょう。

NBAでの挑戦

1965年のNBAドラフトでロサンゼルス・レイカーズから地域指名を受けてNBA入り。しかし、プロの世界では体格の課題に直面し、最初の3シーズンはベンチスタートが続きました。それでも、彼は努力を重ね、フェニックス・サンズへの移籍を機に才能を開花させます。

サンズではエースとして活躍し、初のオールスター出場も果たしました。その後、レイカーズに復帰すると、ジェリー・ウェストとのコンビでリーグ屈指のオフェンス力を誇り、1971-72シーズンにはチームトップの25.9得点を記録し、レイカーズの33連勝と優勝に大きく貢献しました。

偉大な記録と栄誉

グッドリッチは、1974年にはオールNBA1stチームに選出され、1996年にはバスケットボール殿堂入りを果たしました。彼の背番号『25』はレイカーズの永久欠番となり、UCLAでも背番号『12』が永久欠番となっています。

NBA通算成績は14シーズン1,031試合出場、19,181得点、4,805リバウンド、平均18.6得点、4.7アシスト。通算19,181得点はサウスポーの選手としてはNBA歴代3位の記録です。

引退後

引退後はサンディエゴ・クリッパーズでアシスタントコーチを務め、その後はNBAを離れてゴルフ場投資会社の幹部になりました。また、NBA TVのスタジオ解説者としても活躍しました。

マジック・ジョンソンとの意外な繋がり

グッドリッチがレイカーズからジャズに移籍した際、レイカーズはジャズから1979年のNBAドラフト1巡目指名権を得ました。そして、この指名権でレイカーズが指名したのが、マジック・ジョンソンだったのです。レイカーズとの別れは裁判沙汰に発展しましたが、結果的にはグッドリッチがレイカーズに最大級の貢献をしたことになりました。

ゲイル・グッドリッチは、その卓越したスコアリング能力とリーダーシップで、NCAAとNBAの両方で数々の偉業を成し遂げた、まさに伝説的なバスケットボール選手です。

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